カップめん(2009年版) | ||
独走のカップヌードル、地歩固めるPB | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
カップめんは、年間30億食を超える(データ:(社)日本即席食品工業協会)市場だが、2008年、この巨大な市場は穀物や原油などの原料高に揺れ、約7%縮小した。 今回は、全国区で発売されているカップめん(ラーメン、うどん・そば)について、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。 前回(2004年)のランキングでは、日清食品の「カップヌードル」が全項目で首位を独占したが、今回のランキングでも「カップヌードル」が強さをみせた。 「カップヌードル」は、「知っている(認知率)」でこそ同じく日清の「チキンラーメン」に僅差で首位を譲ったが、「6ヶ月以内に店頭でみた(店頭認知)」「今後(も)食べたい」など残り6項目では全て首位を獲得した。特に「6ヶ月以内に食べた」「6ヶ月以内にもっとも多く食べた」「今後もっとも食べたい」では、2位以下に20%近い差をつけ、追随を許さない。 さらに、「カップヌードル」以外の日清食品のブランドも、「どん兵衛」「チキンラーメン」が全ての項目で5位以内に入るなど、トップメーカーとして厚い商品構成となっている。 日清食品以外では、東洋水産の「赤いきつね・緑のたぬき」が「6ヶ月以内にもっとも多く食べた」「今後もっとも食べたい」でそれぞれ2位となるなど、発売30年を超えるロングセラーならではの根強いファン層がみられる。 また、消費者の生活防衛意識を背景に売上を伸ばしているプライベートブランド(PB)の商品も、有名メーカー商品に互してランク入りを果たしている。イオンのトップバリュは「6ヶ月以内に食べた」「6ヶ月以内にもっとも多く食べた」でそれぞれ9位と5位という一桁にランクインし、セブン&アイの「セブンプレミアム」も、6ヶ月以内の購入者ベースで63.6%が「今後も食べたい」と答えるなど、一定レベルのファンの獲得に成功している。 2008年の値上げラッシュも落ち着き、メーカー各社が積極的な新商品投入を図っていることもあり、2009年のカップ麺市場は回復基調にあるといわれている。しかし、景況感の悪化からくるユーザーの節約意識の高まりや、PBの攻勢も予想され、「国民食」ともいわれるカップ麺の競争は、たとえ大型ブランドといえども予断を許さないといえるだろう。
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