半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2010.06)
消費者調査 No.98 カップめん(2010年6月版)
強い「カップヌードル」
乱戦市場に定着はかる健康志向の新製品
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 インスタント麺は、1958(昭和33)年、日清食品が「チキンラーメン」を販売したのが、最初となります。ラーメンをお湯をかけて数分で食べることができる「インスタントラーメン」は、日本の20世紀の最大の発明ともいわれそれ以後、すっかり日本の食卓に定着しています。
 社団法人日本即席食品工業協会によると、2009年度のカップめん(インスタントラーメン)は年間生産数量は、33億5,376万食です。同協会では、JAS製品のインスタントラーメンの銘柄は1,114銘柄あり、まさしく群雄割拠の様相となっています。
 今回は、カップめんについて、当社が任意に選んだ26ブランドの「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」「買ったことのある(購入経験率)」「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」は、いずれも日清食品の「カップヌードル」が獲得、とくに「購入経験率」は、2位と30ポイント近く引き離し、リーディング商品の強さをみせつけた。
 また、「再購入意向」は、2位に日清食品の「贅沢麺達」、4位に東洋水産の「四季物語」、5位に日清食品の「カップヌードル ライト」などの新製品がランクインしており、今後の躍進が期待される。
 これらの新商品のうち、日清食品の「贅沢麺達」は「カップヌードル ライト」は、ノンフライ麺でカロリーオフを特徴としており、東洋水産の「四季物語」は、シーズン毎に違う味を発売していくというコンセプトの元に展開されている。
 大手メーカーの新商品がファンを獲得しつつある一方で、PBも着実に順位を上げてきている。前回(2009年)のランキングでは認知率では20位外だった「セブンプレミアム(セブン&アイ)」「トップバリュ(イオン)」がそれぞれ14位と16位に入り、再購入意向では「セブンプレミアム」が7位、「バリューローソン」が8位と大手メーカーの商品に互して健闘している。

 健康志向や価格重視に乗ったPBの伸長など、大手メーカーのカップめんには逆風といえるトレンドが続いているなかで、メーカー各社は「カロリーオフ」や「ノンフライ」など健康志向にマッチした商品開発やアイテム追加による陳腐化の回避など、消費者のニーズをつなぎとめるべくさまざまな商品を発売している。乱戦市場で定着できるのはどのような商品か。今後のゆくえが注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示26ブランド】
  • カップヌードル(日清食品)
  • カップヌードル ライト(日清食品)
  • チキンラーメン(日清食品)
  • 太麺堂々(日清食品)
  • 贅沢麺達(日清食品)
  • サッポロ一番(サンヨー食品)
  • サッポロ一番 カップスター(サンヨー食品)
  • 一平ちゃん(明星食品)
  • 地域の名店(明星食品)
  • 広東拉麺(テーブルマーク)
  • ホームラン軒(テーブルマーク)
  • 金ちゃんヌードル(徳島製粉)
  • 焼豚ラーメン(サンポー食品)
  • スーパーカップ1.5倍(エースコック)
  • いろは亭 (エースコック)
  • ペヤング ヌードル(まるか食品)
  • 麺づくり(東洋水産)
  • 昔ながらの中華そば(東洋水産)
  • カレーな饗宴(東洋水産)
  • 新二刀流(東洋水産)
  • 四季物語(東洋水産)
  • 本店の味(寿がきや)
  • セブンプレミアムのカップラーメン(セブンプレミアム)
  • トップバリュのカップラーメン(トップバリュ)
  • バリューローソンのカップラーメン(バリューローソン)
  • 100円ショップのカップラーメン(ショップ99・ダイソーなど)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2010年5月19日~5月21日
調査対象者:当社インターネットモニター 15歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,028サンプル
サンプル構成(%)

新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area