消費者調査データ No.146 発泡酒(2012年5月版) | ||
縮む市場に君臨する淡麗 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2012年第1四半期のビール類の出荷量は前年同期比0.8%のプラスとなりましたが、同時期の発泡酒の出荷量は同8.8%のマイナスとなりました。2012年4月も前年同月比18.4%減と、第三のビールやRTD、ノンアルコールビールにおされて、市場の縮小に歯止めがかからない状況です。 今回は、当社が任意に選んだ発泡酒10ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回と同様、全項目でキリンの「淡麗<生>」が首位、「淡麗グリーンラベル」が2位となった。「淡麗<生>」「淡麗グリーンラベル」に続くのは「アサヒスタイルフリー(アサヒビール)」だが、2位には認知率で18.9ポイント、広告接触で15.2ポイント、店頭接触で20.1ポイントなど大差をつけられている。 また、ユーザーの満足度を示す指標である、購入者ベースの今後の購入意向についてみると、首位の淡麗が53.3%、「淡麗グリーンラベル」が48.4%、「アサヒスタイルフリー」が46.6%と、それぞれファンを獲得していることがわかるが、ビールのランキングにおける満足度(トップの「アサヒスーパードライ(アサヒビール)」が66.3%、2位の「ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)」が63.6%)と比較すると全体的に数値は低い傾向にあり、ブランド固定度はビールに比べて低いことがうかがえる。 発泡酒市場がシュリンクを続けるなか、ビール各社の対応も、シェアトップのキリンビールが積極的な展開を維持すると表明しているのに対し、アサヒビール、サントリー、サッポロビールは、縮小の方向を打ち出している。縮小する市場で「淡麗」ファミリーの独走は今後も続きそうだ。
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