消費者調査データ No.147 第三のビール(2012年5月版) | ||
金麦、のどごし<生>、クリアアサヒの三つどもえから抜け出すのは? | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2012年1~4月の第三のビール出荷量は前年同期比101.3%となっており、ビール類出荷量のうち、第三のビールの占める割合は36.3%となりました。 今回は、当社が任意に選んだ第三のビール18ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「金麦(サントリー)」の好調さが目立つ結果となった。「金麦」は8項目中6項目で首位となった。その多くの項目では「のどごし<生>(キリンビール)」と僅差の争いだが、広告接触率では9.0ポイントの差をつけた。前回(2011年6月版)でも「金麦」は広告接触率首位を獲得しており、広告の到達率は相変わらず高いといえる。 「のどごし<生>」は、認知や購入経験などの項目では、「金麦」に首位を譲ったものの、ユーザーの満足度を示す指標である、購入経験者ベースの今後の購入意向では首位を獲得した。 「クリアアサヒ(アサヒビール)」は、前回、満足度でトップ、1ヶ月内購入と今後の購入意向で2位だったが、今回は全項目で小差ながら3位以下となった。 前回同様、「のどごし<生>」「金麦」「クリアアサヒ」が激しい競争をくりひろげているが、金麦の勢いが頭ひとつ抜けた印象である。 第三のビールは、ビールや発泡酒市場を「安さ」という武器で浸食しながら拡大を続けてきたが、最近はRTDやノンアルコールビールなどの追い上げもあり、成長のペースは鈍っている。成熟市場へと移行しつつある第三のビール市場で繰り広げられる上位3ブランドの競争は、需要の最盛期を迎えてさらに激化が予想される。
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