消費者調査データ No.148 RTD(2012年6月版) | ||
人気の「ソフトな」RTDは氷結を超えられるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
RTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める)と呼ばれる缶入りのチューハイやハイボールなどの低アルコール飲料市場は、アルコール飲料全体が低迷するなかでも順調に拡大を続け、2011年は過去最大規模に達したとみられています。 今回は、当社が任意に選んだRTD27ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回(2011年11月版)同様多くの項目で「キリンチューハイ 氷結(キリンビール)」が首位を獲得した。 「キリンチューハイ 氷結」は、8項目中5項目で首位を獲得、2位の「ほろよい(サントリー)」に、3ヶ月以内購入で7.4ポイント、今後の購入意向で10.9ポイントの差をつけるなど、頻度の高い購入をしているユーザー層の存在がうかがわれ、トップブランドらしい安定感を示している。 しかし、ユーザーの満足度を示す指標である購入者ベースの今後の購入意向の項目では、「こだわり果樹園のお酒(サントリー)」「ほろよい」「キリンチューハイ 氷結やさしい果実の3%」「カクテルカロリ。(サントリー)」「アサヒカクテルパートナー(アサヒビール)」など、アルコール度数が3~4%程度のブランドが並び、このジャンルの人気を裏付けている。 若者のアルコール離れがいわれるなかで、酒類メーカー各社は、女性やシニアなどをターゲットに、アルコール度数が低めのRTDに注力する方針を明らかにしている。このジャンルがRTD市場のさらなる拡大に貢献するのか、それとも一過性のブームで終わるのか。現状では「ほろよい」がリードしているが、「氷結」に迫る人気ブランドに育つのか。 成長するジャンルのなかで、拡大のペースを競う争いが注目される。
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