消費者調査 No.150 炭酸飲料(2012年6月版) | ||
トクホコーラはブレイクするか? | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2011年の炭酸飲料の市場は、東日本大震災の影響による資材や包材の不足などもあり、上半期は大きく前年を割りましたが、新商品の投入やリニューアルなどもあって、下半期から盛り返しをみせています。 今回は、当社が任意に選んだ炭酸飲料18ブランドについて、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告をみたことがある(3ヶ月内広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみたことがある(3ヶ月内店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「コカ・コーラ(日本コカ・コーラ)」が首位を独走した。 コカ・コーラは、8項目中7項目でが首位を獲得、認知や購入経験だけでなく、3ヶ月以内の広告接触、3ヶ月以内の店頭接触、3ヶ月以内の購入経験などで2位以下を大きく引き離し、今後の購入意向も高いことから、その地位は盤石といえるだろう。 また、コーラ系飲料では初めてのトクホ(特定保健用食品)として2012年4月24日に発売された、「キリン メッツ コーラ(キリンビバレッジ)」は、発売から2ヶ月足らずで認知率27.3%の15位ながら、3ヶ月内の購入経験で10位、購入経験者ベースの今後の購入意向では2位に食い込んでいる。ベースが小さいため、他のロングセラーブランドとの単純な比較は難しいが、初期購入者にはインパクトをもって受け入れられているといえよう。 なお、「キリン メッツ コーラ」については、ネット評判記のコーナーでより詳細な分析を行なっている。 炭酸飲料の市場はここ数年、ゼロ系飲料やお茶(紅茶)飲料、ミネラルウォーターなどの陰に隠れて注目度は高くなかったが、前述の「キリン メッツ コーラ」が、年間販売目標100万ケースに対して発売後2日間で50万ケース、約3週間で100万ケースを超え、「オランジーナ(サントリーフーズ)」も発売後4日間で年間目標の半分にあたる100万ケースを販売するなど、にわかに注目を集めている。 炭酸飲料市場には、巨人「コカ・コーラ」以外にも「ファンタ(日本コカ・コーラ)」「ペプシコーラ(サントリーフーズ)」「キリンレモン(キリンビバレッジ)」といったロングセラーの強いブランドがひしめいている。新参2ブランド、ことに「トクホ」を売りにコーラ市場に挑む「キリン メッツ コーラ」の今後が注目される。
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