消費者調査 No.152 無糖茶飲料(2012年7月版) | ||
お~いお茶、伊右衛門...ビッグブランドひしめく無糖茶市場で新ジャンル無糖茶は生き残れるか? | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
無糖茶飲料は、国内の清涼飲料の約4分の1を占める巨大な市場ですが、2011年は東日本大震災の影響による原料や包材不足もあり、市場はやや縮小しています。 今回は、当社が任意に選んだ無糖茶飲料24ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回(2011年8月版)同様、「お~いお茶(伊藤園)」が首位を独占、それを「伊右衛門(サントリー)」が追う、という構図となった。 「お~いお茶」は、8項目中6項目で首位を獲得、特に購入経験では73.3%と実に4分の3近くの人が「買ったことがある」と答えており、ロングセラーの実力といえよう。 「伊右衛門」は3ヶ月内広告接触で首位となったほか、3ヶ月内実物接触や、購入経験、購入意向でも2位を確保、トップシェアの「お~いお茶」に続く地位をしっかりと固めていることがわかる。 3位以降は、「爽健美茶」「綾鷹」(ともに日本コカ・コーラ)と、「キリン生茶(キリンビバレッジ)」「アサヒ十六茶(アサヒ飲料)」などがひしめく激戦区である。 無糖茶市場のうちでもっとも大きいのは緑茶飲料のカテゴリーだが、緑茶飲料は「お~いお茶」「伊右衛門」「生茶」「綾鷹」など競合ブランドがひしめく上に、市場自体も 2005年をピークに縮小している。飲料各社は、無糖紅茶、コーン茶、マテ茶といった新しいジャンルの無糖茶を投入、市場の活性化をねらっている。 今回のランキングでも、「太陽のマテ茶(日本コカ・コーラ)」「キリン からだ想い茶(キリンビバレッジ)」など2011年以降に発売された無糖茶がランクインしているものの、3ヶ月以内購入者ベースの今後の購入意向で、「太陽のマテ茶」が20位、「キリン からだ想い茶」が19位と、ロイヤルユーザーの形成には至っていない。 ミネラルウォーターや炭酸飲料など、無糖茶以外のジャンルとの競争がますます厳しくなるなかで、上位ブランドに食い込むことのできる新商品の登場が注目される。
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