消費者調査 No.153 コーヒー飲料(2012年8月版) | ||
ジョージア、BOSS、ファイア。熾烈なトップ争いは市場拡大の呼び水となるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
コーヒー飲料は、清涼飲料全体の4分の1を占める大きな市場です。その約7割を占める缶コーヒーの2011年の市場は、東日本大震災による資材や包材不足などにもかかわらず、前年比約1%増と底堅い成長をみせています。 今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料19ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回(2011年8月)と同様、サントリーの「BOSS(ボス)」とコカ・コーラの「ジョージア」が首位を争い、「ワンダ(アサヒ飲料)」と「キリン ファイア(キリンビバレッジ)」が3位を争うという結果になった。 首位グループの「BOSS」「ジョージア」は、3ヶ月以内購入率がぞれぞれ28.7%と29.3%と3割近いうえに、3ヶ月以内購入者ベースの今後の購入意向もそれぞれ93.4%、91.9%と極めて高い。幅広いユーザー層をしっかりとつかんでいるといえよう。 「BOSS」「ジョージア」は、3位グループの「キリン ファイア」と「ワンダ」に、3ヶ月以内購入率や今後の購入意向などで倍近い差をつけており、上位2ブランドの優位は当面揺るぎそうにない。 「BOSS」と「ジョージア」は、ともに20アイテムほどの幅広くアイテムを展開、さらに毎年のように新アイテムの追加やリニューアルを行って、ユーザーの維持・拡大につとめている。トップブランドを追う「キリン ファイア」「ワンダ」もペットボトルタイプの強化や朝専用ブラックコーヒーなど独自の路線を打ち出した商品を発売している。 上位ブランドのこのような積極的な展開が、コーヒー市場の成長の原動力のひとつといえるだろう。
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