消費者調査 No.175 第三のビール(2013年7月版) | ||
プライムリッチ、澄みきり 大型新製品は生き残れるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2013年5月の第三のビール出荷量は、前年同月比1.5%増で5ヶ月連続のプラスとなりました。 今回は、当社が任意に選んだ第三のビール25ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2012年版)と同様、「金麦(サントリー)」「のどごし<生>(キリンビール)」「クリア アサヒ(アサヒビール)」が多くの項目で上位を独占した。「金麦」は、認知率でこそ0.2ポイントの僅差で「のどごし<生>」に首位を譲ったものの、5項目で首位を獲得、広告接触では2位の「クリア アサヒ」に9.5ポイント、今後の購入意向でも2位の「のどごし<生>」に5.2ポイントの差をつけ、高い広告到達率が購入意向を支える構造が続いている。 また、今年上半期に発売された新商品の動向をみると、3月12日発売の「クリアアサヒ プライムリッチ(アサヒビール)」は、認知は18位にとどまったものの、3ヶ月内購入は5位、ユーザーの満足度の指標である購入者ベースの今後の購入意向(再購入意向)では67.0%でトップとなった。5月14日発売の「澄みきり(キリンビール)」は、調査時点で発売から10日ほどだったが、認知で16位、3ヶ月内購入で6位、再購入意向は3位とともに勢いのあるスタートとなっている。 第三のビール市場は、従来はビール市場に比べて新発売や商品の改廃が多い傾向がみられたが、近年は「金麦」「のどごし<生>」「クリア アサヒ」の3ブランドががっちり上位を固めている状況が続いていた。 「澄みきり」「クリアアサヒ プライムリッチ」はそれぞれ従来の第三のビールに飽き足りなかった人をターゲットにおき、「澄みきり」は発売後1週間、「クリアアサヒ プライムリッチ」は2週間程度で100万ケースを販売、ともに年間販売目標を上方修正するヒットとなった。 大型新商品はさらなる市場拡大をもたらすことができるのか、それとも既存商品とのパイの奪い合いに終わるのか。需要最盛期を迎えた第三のビール市場のゆくえが注目される。
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