2014年のビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)の課税出荷数量は、前年比1.5%減で、市場は10年連続で縮小を続けています。
今回は、当社が任意に選んだビール系飲料の32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭・自動販売機(で見たことがある)」での接触状況、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします(※調査は2015年4月)。
今回のランキングでは、ビールでは「アサヒスーパードライ(アサヒビール)」と「ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)」、「一番搾り生ビール(キリンビール)」等が上位を争い、新ジャンルでは「サントリー金麦(サントリー)」がビール上位ブランドに交じって複数の項目でトップ3に食い込んだ。「アサヒスーパードライ」は、前回(2014年版)では、認知率を除く6項目、前々回(2013年版)では全項目でトップであったが、今回はそれぞれ僅差ながら、広告接触で「サントリー金麦」、満足度の指標となる再購入意向では「ザ・プレミアム・モルツ」のサントリーブランドに首位を明け渡した。「ザ・プレミアム・モルツ」は、前々回、前回と順調に再購入意向の順位を上げてきており、強いロイヤル層の形成に成功しているといえる。
新ジャンルでは、前述の「サントリー金麦」が店頭接触で首位、3ヶ月以内飲用で3位に入ったほか、「クリアアサヒプライムリッチ(アサヒビール)」が再購入意向で3位に食い込んだ。
発泡酒のブランドは「淡麗グリーンラベル(キリンビール)」が2項目で10位内に入ったほかは、すべてトップ10圏外である。
ビール系飲料は、「若者のビール離れ」がいわれるなど、厳しい環境にある。各社とも新ブランドの発表よりも既存の大型ブランドの育成に注力する姿勢がみられる。各社の主力ブランドのファン層の差は小さいものの、「スーパードライ」「クリアアサヒ」ブランドを擁するアサヒビールと、「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」のサントリーが優位にたっている。これからの需要の最盛期を迎え、大型ブランド間の競争もさらにヒートアップがみこまれる。
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【提示32ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2015年4月27日~28日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:944サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2015年4月27日~28日