コーヒー飲料は、清涼飲料全体の約4分の1を占める大きな市場です。そのなかでも缶コーヒーの市場は約7,000億円の規模を誇りますが、近年はコンビニコーヒーなどとの厳しい競争にさらされ、伸び悩んでいます。
今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料27ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。今回のランキングでも前回(2015年4月版)と同様、7項目中、再購入意向を除く6項目でサントリーの「BOSS」が首位を獲得、特に、現在のユーザーボリュームの指標である3ヶ月内購入では、2位以下に6.4ポイントの差をつけている。
「BOSS」に続くのは日本コカ・コーラの「ジョージア」で、こちらも、再購入意向を除く6項目で2位を獲得した。3位以下には、「ワンダ(アサヒ飲料)」「キリン ファイア(キリン)」などの大手飲料メーカーの缶コーヒーや、森永製菓の「マウントレーニア」など乳業メーカーのチルドカップコーヒーがランクインしている。
また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、首位は、セブン&アイの「セブンプレミアムカフェラテ」、2位が「スターバックス ディスカバリーズ(スターバックス」、3位以下は「ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)」「ファミリーマートコレクションのコーヒー(ファミリーマート」「マウントレーニア」と続くが、ここまで全てチルドカップのコーヒーである。6位にようやく缶コーヒーの「BOSS」が登場し、チルドカップにはそれぞれ根強いファンがついていることをうかがわせる。
コーヒー市場では、サードウェーブコーヒー(ブルーボトルコーヒーなどに代表される、煎りたての豆を来店客の目の前でドリップして淹れるコーヒー店)のブームが続いており、プレミアム化が進んでいる。このような流れを背景に、コーヒー飲料でも、BOSSは、「ボス史上最高峰のコク」をうたった「プレミアムボス」を、ジョージアも、通常の1.3倍のコーヒー豆を使用した「ジョージア ザ・プレミアム」に続き、水出しコーヒーの「ジョージア コールドブリュー」を発売するなど、プレミアム化が目立つ。「手軽さ」を大きな特長としてきたコーヒー飲料だが、急伸するコンビニコーヒーなどとの競争下で生き残りのための方向性の模索が続いている。
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【提示30ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2016年5月19日~23日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,024サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2016年5月19日~23日