2015年のウイスキー市場は、6年連続の増加で、2年連続の2桁増となりました(課税数量ベース)。
今回は、当社が任意に選んだウイスキー32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」、「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の結果をみると、認知率に比べて、店頭接触や購入経験、3ヶ月内購入が低い。特に3ヶ月内購入は、トップの「サントリーウイスキー 角瓶(以下角瓶)(サントリー)」でも6.2%で、5位以下は2%を切る。しかし、再購入意向をみると、首位の「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎(以下、山崎)(サントリー)」の71.7%を筆頭に、5位以内のブランドは6割以上を獲得している。ユーザーベースは少ないが、ロイヤリティの高い市場と推測できる。
個別のブランドについてみると、ジャパニーズ・ウイスキー(日本で生産されたウイスキー)が上位を占め、なかでもサントリーのウイスキーが全項目で1位を獲得した。ブランドとしては、「角瓶」が7項目中4項目、「山崎」が3項目で首位、とくに「山崎」は全項目で3位内を獲得するなど、人気が高い。
ウイスキーの市場規模は、1980年頃に一度ピークをつけた後徐々に縮小。2008年にはピーク時の3割程度の規模となったが、2008年以降のハイボールのプロモーションや、2014年の連続テレビ小説「マッサン」の影響もあって、市場は回復軌道に乗っている。しかし、ウイスキーの製造開始から出荷までに数年以上がかかることや、国際的な品評会で「山崎」や「響」、「竹鶴ピュアモルト(ニッカウヰスキー)」などが高評価を受けて輸出も好調であることなどから、ジャパニーズ・ウイスキーは品薄傾向が続いている。成長の余地もブランドロイヤリティも高いなかでの競争に、メーカー各社は難しいかじ取りをせまられている。
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【提示32ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2016年11月18日~22日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,030サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2016年11月18日~22日