2017年の茶系飲料市場は前年比1.6%増で、なかでも無糖茶が市場の伸びの原動力となっている。
今回は、当社が任意に選んだ無糖茶30ブランドについて、、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2017年11月版)と同様、伊藤園の「お~いお茶 緑茶」が複数の項目で首位を獲得、2位に5ポイント以内の小差でサントリーの「伊右衛門」が続く結果となった。3位は「綾鷹(日本コカ・コーラ)」と「生茶(キリン)」がデッドヒートを演じており、上位5位までのうち4ブランドは緑茶飲料が占めている。
しかし、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向は、以下のとおりで、
- ファミリーマートコレクション香ばし麦茶 82.1%
- セブンプレミアム ほうじ茶 71.8%
- 健康ミネラルむぎ茶(伊藤園) 69.8%
- 加賀棒ほうじ茶 66.7%
(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ) - ローソンセレクトむぎ茶 65.7%
ランキング上位5位のうち、麦茶が3ブランド、ほうじ茶が2ブランドランクインし、いずれも高い再購入意向を示している。また、コンビニPBも3点ランクインしている。認知や3ヶ月内購入などの項目で上位に入った緑茶飲料は、「お~いお茶 緑茶」が8位、「伊右衛門」が11位となっている。
前回(2017年11月版)のランキングでは、再購入意向上位10位内に入ったPBはなかった。この躍進の要因は、2018年夏の記録的な猛暑により、熱中症対策として充分な給水が必要とされたことから、リーズナブルなPB飲料が選ばれた結果とも考えられる。また、麦茶は、自然な甘さやカフェインフリーであることなどから人気を獲得、麦茶飲料市場は5年で2倍に成長している。今夏は熱中症対策飲料としてさらに注目が高まり、市場規模も一層の拡大が見込まれる。ほうじ茶ラテなどからブームとなったほうじ茶に続き、市場拡大の牽引車となれるかが注目される。
- アサヒ十六茶(アサヒ飲料)
- キリン生茶(キリン)
- お~いお茶 緑茶(伊藤園)
- 伊右衛門(サントリー)
- 綾鷹(日本コカ・コーラ)
- ヘルシア緑茶(花王)
- 一(はじめ)緑茶(セブン&アイ)
- ファミリーマートコレクションにごり旨み緑茶(ファミリーマート)
- ローソンセレクト緑茶(ローソン)
- アサヒ六条麦茶(アサヒ飲料)
- GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶(サントリー)
- 胡麻麦茶(サントリー)
- 健康ミネラルむぎ茶(伊藤園)
- キリン麦茶(キリンビバレッジ)
- 茶流彩彩 麦茶(日本コカ・コーラ)
- セブンプレミアム むぎ茶(セブン&アイ)
- ローソンセレクトむぎ茶(ローソン)
- ファミリーマートコレクション香ばし麦茶(ファミリーマート)
- サントリーウーロン茶(サントリー)
- 黒烏龍茶(サントリー)
- 伊藤園ウーロン茶(伊藤園)
- 加賀棒ほうじ茶(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- お~いお茶 ほうじ茶(伊藤園)
- セブンプレミアム ほうじ茶(セブン&アイ)
- シンビーノ ジャワティーストレート(大塚食品)
- 午後の紅茶おいしいジャスミン(キリン)
- 爽健美茶(日本コカ・コーラ)
- からだ巡茶(日本コカ・コーラ)
- 太陽のマテ茶(日本コカ・コーラ)
- おいしい腸活流々茶(サントリー)
調査期間:2018年8月7日~9日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,040サンプル
サンプル構成(%)
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。