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公開日:2020年02月07日


消費者調査データ No.309
RTD(2020年2月版)
首位「氷結」、追う「ほろよい」。「檸檬堂」はどこまで伸びるか



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 2018年のRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどのアルコール飲料)市場は、前年比12%増の2億492万ケースと11年連続で拡大を続けている(サントリー)。

 今回は、当社が任意に選んだRTD38ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭などで見たことがある(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う(今後購入意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回のランキングでも、前回(2019年1月版)と同様、キリンの「キリン 氷結」が再購入意向を除く6項目で首位を獲得、それを6項目で2位を獲得したサントリー「ほろよい」が追う展開となった。「キリン 氷結」は、認知で11.3ポイント、購入経験で11.8ポイントと2桁の差をつけたものの、3ヶ月内購入では3.9ポイント差、今後の購入意向では4.0ポイント差に迫られており、厳しい競争がうかがえる。

 昨今話題となっているアルコール度数の高いストロング系チューハイだが、3ヶ月内購入の上位10ブランドのうち、6ブランドがアルコール度数7%以上、9%以上に限っても4ブランドがランクインしている(「キリン 氷結ストロング(キリン):9%」、「-196℃ ストロング・ゼロ(サントリー):9%」、「サントリー角ハイボール(サントリー):7%」、「もぎたて(アサヒビール):9%」、「キリン・ザ・ストロング(キリン):9%」、「サントリーこだわり酒場のレモンサワー(サントリー):7%」)。前回調査では3ヶ月内購入されたストロング系RTDが4ブランドだったことを考え合わせると、ストロング系RTDはユーザーへの浸透が拡大しているといえよう。

 また、今回のもうひとつの注目が、コカ・コーラグループとしての世界初のアルコール飲料「檸檬堂(コカ・コーラボトラーズジャパン)」だ。人気の生レモンサワーで、3%、5%、7%、9%とアルコール度数がそれぞれ異なる4種類を揃え、昨年10月に全国発売をしたところ、生産がおいつかないほどの売れ行きで、1月16日から一時販売休止となった。今回の調査では、認知や購入経験では20位圏外だが、3ヶ月内購入では11位、再購入意向は3位に入った。今後の伸長が期待されるブランドである。

 RTDは、伸び悩むアルコール市場のなかで、数少ない成長市場だ。各社も積極的に新製品を投入しており、競争は激しい。今年は10月に酒税法改正が予定されており、ビール類などとの競争激化も予想される。動きの速い市場の今後が注目される。

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【提示35ブランド】
  • 贅沢搾り(アサヒビール)
  • もぎたて(アサヒビール)
  • ウィルキンソンRTD(アサヒビール)
  • ニッカ端麗辛口ハイボール(アサヒビール)
  • SKYY BLUE(アサヒビール)
  • カクテルパートナー(アサヒビール)
  • Slat(すらっと)(アサヒビール)
  • カルピスサワー(アサヒビール)
  • ニッカシードル(アサヒビール)
  • キリン 氷結(キリン)
  • キリン 氷結ストロング(キリン)
  • キリン・ザ・ストロング(キリン)
  • 本搾り(キリン)
  • キリンチューハイビターズ(キリン)
  • スミノフアイス(キリン)
  • キリンハードシードル(キリン)
  • -196℃ ストロング・ゼロ(サントリー)
  • こくしぼり(サントリー)
  • ほろよい(サントリー)
  • カロリ。(サントリー)
  • サントリー角ハイボール(サントリー)
  • サントリーこだわり酒場のレモンサワー(サントリー)
  • サッポロマグナム(サッポロビール)
  • サッポロチューハイ99.99(サッポロビール)
  • サッポロ レモン・ザ・リッチ(サッポロビール)
  • サッポロキレートレモンサワー(サッポロビール)
  • サッポロ男梅サワー(サッポロビール)
  • 檸檬堂(日本コカ・コーラ)
  • タカラcan チューハイ(宝酒造)
  • タカラ焼酎ハイボール(宝酒造)
  • 寶 極上レモンサワー(宝酒造)
  • ウメッシュ(チョーヤ)
  • さらりとした梅酒(チョーヤ)
  • ザ・チョーヤ ハイボール(チョーヤ)
  • ギュギュっと搾ったサングリア(メルシャン)
  • トップバリュのチューハイ/ハイボール(イオン)
  • セブンプレミアムのチューハイ/ハイボール(セブン&アイ)
  • みなさまのお墨付きチューハイ/ハイボール(西友)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年12月6日(金)~12月11日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,025サンプル
サンプル構成(%)




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調査で結果は「氷結」が半歩抜け出し、それを「ほろよい」が追う形となった。上位にはロングセラーが目立つが、再購入意向では「アサヒ GINON」が3位に食い込んだ。大ヒットしたレモンサワーに加え、お茶やウメなどのフレーバーの台頭、ベース酒の多様化など新たな競争が生まれている。



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