2020年のノンアルコール飲料市場は、前年比1%増の2,266万ケースと7年連続で堅実な成長を続けている(サントリー)。
今回は、当社が任意に選んだノンアルコール飲料31ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回のランキングでも、前回(2021年3月版)と同様、サントリーの「オールフリー」とアサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」が首位争いを繰り広げる結果となった。「オールフリー」は認知、広告接触、購入経験、3ヶ月以内購入、今後の意向で首位。「アサヒ ドライゼロ」は首位となったが、両者の差は認知率で3.8ポイント、購入経験率で2.0ポイント、残りの4項目では1ポイント未満という大接戦だ。この両者がノンアルコール飲料をけん引、3位以下にはサントリーの「のんある気分」、キリンビールの「零ICHI(ゼロイチ)」、チョーヤの「酔わないウメッシュ」などが続く。
再購入意向では、首位が機能性表示食品の「からだを想うオールフリー(サントリー)」、2位が糖質やプリン体ゼロの「アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)」、3位には機能性表示食品の「スタイルバランス(アサヒビール)」が入った。同率4位にも機能性表示食品の「キリン パーフェクトフリー(キリンビール)」が入っており、健康志向の商品が上位を占めている。
コロナ下で飲食店での酒類提供が制限され、代替としても注目を集めるノンアルコール飲料。さらに健康志向の高まりも存在感を後押ししている。今まではノンアルコール飲料といえばビールテイスト飲料がその8割以上を占めていたが、昨今はバラエティ化の動きがみられる。サントリーはレモンサワーブームを背景に、3月に「のんある晩酌 レモンサワー」を発売、2ヶ月で1,000万本を売り上げるヒットとなった。メルシャンも、ワインエキスを使用したノンアルコールのサングリア「モクバル」を6月29日に発売した。大手各社のノンアルコール飲料の4月の販売量は、前年比で10~50%増と好調が伝えられる。次々と新製品が投入される成長市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月内購入
- オールフリー(サントリー)) 7.8%
- アサヒ ドライゼロ(アサヒビール) 7.6%
- のんある気分(サントリー) 4.5%
- 再購入意向
- からだを想うオールフリー(サントリー) 78.8%
- アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール) 76.9%
- スタイルバランス(アサヒビール) 76.2%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示31ブランド
- アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)
- アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)
- アサヒ ビアリー(アサヒビール)
- アサヒ ヘルシースタイル(アサヒビール)
- キリン グリーンズフリー(キリン)
- キリンカラダフリー(キリン)
- キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)
- キリンパーフェクトフリー(キリン)
- オールフリー(サントリー)
- からだを想うオールフリー(サントリー)
- サッポロ プレミアムアルコールフリー(サッポロビール)
- サッポロ うまみ搾り(サッポロビール)
- ホッピー(ホッピービバレッジ)
- 龍馬1865(日本ビール)
- バーリアル3 つのフリー(イオン)
- フォーゼロ(NID 合同酒精)
- 新潟麦酒 ノンアルコール(新潟麦酒)
- ゼロカク(アサヒビール)
- スタイルバランス(アサヒビール)
- ゼロハイ氷零(キリンビール)
- ノンアルコールチューハイ氷零カロリミット(キリンビール)
- のんある気分(サントリー)
- のんある晩酌 レモンサワー(サントリー)
- チューハイテイスト(サンガリア)
- 酔わないウメッシュ(チョーヤ梅酒)
- まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)
- ラグート(サントリー)
- 小鶴ZERO(小正醸造)
- 零の雫(福光屋)
- 月桂冠スペシャルフリー(月桂冠)
- メルシャン スパークリングアルコールゼロ(メルシャン)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2021年6月11日(金)~6月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 消費者調査データ ビール系飲料(2021年6月版) クラフトブーム一服、糖質ゼロビールは希望の星となるか
- 消費者調査データ ノンアルコール飲料(2021年3月版) 「オールフリー」「ドライゼロ」がしのぎを削る
- 消費者調査データ RTD(2021年2月版) 強い「ほろよい」「氷結」、躍進する「檸檬堂」
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第133号
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