半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年07月16日

消費者調査データ No.344
ノンアルコール飲料(2021年7月版)
首位争いは「オールフリー」「ドライゼロ」、再購入意向は健康系商品



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年のノンアルコール飲料市場は、前年比1%増の2,266万ケースと7年連続で堅実な成長を続けている(サントリー)。

 今回は、当社が任意に選んだノンアルコール飲料31ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回のランキングでも、前回(2021年3月版)と同様、サントリーの「オールフリー」とアサヒビールの「アサヒ ドライゼロ」が首位争いを繰り広げる結果となった。「オールフリー」は認知、広告接触、購入経験、3ヶ月以内購入、今後の意向で首位。「アサヒ ドライゼロ」は首位となったが、両者の差は認知率で3.8ポイント、購入経験率で2.0ポイント、残りの4項目では1ポイント未満という大接戦だ。この両者がノンアルコール飲料をけん引、3位以下にはサントリーの「のんある気分」、キリンビールの「零ICHI(ゼロイチ)」、チョーヤの「酔わないウメッシュ」などが続く。

 再購入意向では、首位が機能性表示食品の「からだを想うオールフリー(サントリー)」、2位が糖質やプリン体ゼロの「アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)」、3位には機能性表示食品の「スタイルバランス(アサヒビール)」が入った。同率4位にも機能性表示食品の「キリン パーフェクトフリー(キリンビール)」が入っており、健康志向の商品が上位を占めている。

 コロナ下で飲食店での酒類提供が制限され、代替としても注目を集めるノンアルコール飲料。さらに健康志向の高まりも存在感を後押ししている。今まではノンアルコール飲料といえばビールテイスト飲料がその8割以上を占めていたが、昨今はバラエティ化の動きがみられる。サントリーはレモンサワーブームを背景に、3月に「のんある晩酌 レモンサワー」を発売、2ヶ月で1,000万本を売り上げるヒットとなった。メルシャンも、ワインエキスを使用したノンアルコールのサングリア「モクバル」を6月29日に発売した。大手各社のノンアルコール飲料の4月の販売量は、前年比で10~50%増と好調が伝えられる。次々と新製品が投入される成長市場の今後が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. オールフリー(サントリー))    7.8%
    2. アサヒ ドライゼロ(アサヒビール) 7.6%
    3. のんある気分(サントリー)     4.5%
  • 再購入意向
    1. からだを想うオールフリー(サントリー)  78.8%
    2. アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール) 76.9%
    3. スタイルバランス(アサヒビール)     76.2%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示31ブランド

  • アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)
  • アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)
  • アサヒ ビアリー(アサヒビール)
  • アサヒ ヘルシースタイル(アサヒビール)
  • キリン グリーンズフリー(キリン)
  • キリンカラダフリー(キリン)
  • キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)
  • キリンパーフェクトフリー(キリン)
  • オールフリー(サントリー)
  • からだを想うオールフリー(サントリー)
  • サッポロ プレミアムアルコールフリー(サッポロビール)
  • サッポロ うまみ搾り(サッポロビール)
  • ホッピー(ホッピービバレッジ)
  • 龍馬1865(日本ビール)
  • バーリアル3 つのフリー(イオン)
  • フォーゼロ(NID 合同酒精)
  • 新潟麦酒 ノンアルコール(新潟麦酒)
  • ゼロカク(アサヒビール)
  • スタイルバランス(アサヒビール)
  • ゼロハイ氷零(キリンビール)
  • ノンアルコールチューハイ氷零カロリミット(キリンビール)
  • のんある気分(サントリー)
  • のんある晩酌 レモンサワー(サントリー)
  • チューハイテイスト(サンガリア)
  • 酔わないウメッシュ(チョーヤ梅酒)
  • まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)
  • ラグート(サントリー)
  • 小鶴ZERO(小正醸造)
  • 零の雫(福光屋)
  • 月桂冠スペシャルフリー(月桂冠)
  • メルシャン スパークリングアルコールゼロ(メルシャン)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年6月11日(金)~6月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area