
2021年のスポーツドリンク等の生産量は前年比98.1%、生産者販売金額は同102.9%で、販売金額は飲料全体のを上回った(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだスポーツドリンク・熱中症対策飲料29ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年9月版)「アクエリアス(日本コカ・コーラ)と「ポカリスエット(大塚製薬)」が再購入意向以外の6項目で上位を独占した。「アクエリアス」は広告接触では僅差で「ポカリスエット」に首位を譲ったものの、認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向では首位を守った。「ポカリスエット」は小差の2位となった。
3位以下には「GREEN DA・KA・RA(サントリー)」や「ポカリスエット イオンウォーター(大塚製薬)」「キリン ソルティライチ(キリン)」などが項目ごとに順位を入れ替えながら続いている。「アクエリアス」「ポカリスエット」との差は大きく、広告接触、店頭接触や購入経験、3ヶ月以内購入、今後の購入意向などでは倍以上の差となっている。
再購入意向を見ると、首位は明治の「ヴァームスマートフィットウォーター」、2位はサントリーの「サントリー天然水 うめソルティ」、3位が「アクエリアス スパークリング(日本コカ・コーラ)」という順番になっている。上位5位までは60%以上と高いが、母数が少なく、固定ファンはいるものの、広がりは小さい。ビッグブランドである「アクエリアス」は8位、「ポカリスエット」は6位にランクイン、ともに50%台後半の数字となっている。3ヶ月以内購入などで3位の「GREEN DA・KA・RA」は13位、「ポカリスエット イオンウォーター」は10位で、ファン層の大きさや強固さでは「アクエリアス」「ポカリスエット」の2強には及んでいない。
今年は、日本各地で異例の早い梅雨明け、梅雨明け後の連続猛暑日など、熱中症に対する警戒感はかつてないほどに高まっている。メーカー各社も通常のマーケティングに加え、熱中症対策の啓発に注力。さらに、外出制限の緩和やスポーツや音楽イベントの実施など、スポーツドリンクや熱中症対策飲料のオケージョンは昨年よりも増加しているとみられる。この先も気温は高めの予想が優勢で、足元の販売も好調だという。コロナ禍で苦戦を強いられた市場が、巻き返しを狙っている。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- アクエリアス(日本コカ・コーラ) 20.5%
- ポカリスエット(大塚製薬) 17.4%
- GREEN DA・KA・RA(サントリー) 6.7%
- 購入意向
- アクエリアス(日本コカ・コーラ) 40.7%
- ポカリスエット(大塚製薬) 39.9%
- GREEN DA・KA・RA(サントリー) 14.6%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示29ブランド
- アクエリアス(日本コカ・コーラ)
- アクエリアス ゼロ(日本コカ・コーラ)
- アクエリアス 1日分のマルチビタミン(日本コカ・コーラ)
- アクエリアス乳酸菌ウォーター(日本コカ・コーラ)
- アクエリアス スパークリング(日本コカ・コーラ)
- ポカリスエット(大塚製薬)
- ポカリスエット イオンウォーター(大塚製薬)
- 経口補水液オーエスワン(大塚製薬)
- アミノバリュー(大塚製薬)
- DAKARA ミネラル(サントリー)
- GREEN DA・KA・RA 塩ライチ&ヨーグルト(サントリー)
- GREEN DA・KA・RA(サントリー)
- GREEN DA・KA・RAすっきりしたトマト(サントリー)
- ビタミンウォーター(サントリー)
- サントリー天然水 うめソルティ(サントリー)
- キリン ラブズスポーツ(キリン)
- アミノバイタルGOLD(キリン)
- キリン ソルティライチ(キリン)
- キリン 甘さをおさえたスポーツドリンク(キリン)
- アサヒスーパーH2O(アサヒ飲料)
- 三ツ矢サイダーソルティ(アサヒ飲料)
- スポーツウォーター(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
- ヴァームスマートフィットウォーター(明治)
- miu プラススポーツ(ダイドードリンコ)
- ライフガード(チェリオ)
- 熱中対策水(赤城化成)
- セブンプレミアムスポーツドリンク
- トップバリュ スッキリ飲みやすいスポーツドリンク(イオン)
- みなさまのお墨付きスポーツドリンク(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年6月17日(金)~6月22日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,048サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
- 消費者調査データ ミネラルウォーター類(2021年8月版)
「サントリー天然水」「い・ろ・は・す」が固める上位、PBがうかがう - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第134号 高まる災害リスク、日常食で災害への備え(2021年)
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ ミネラルウォーター(2019年版)
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



