
2022年の炭酸飲料販売金額は7,729億円で前年比103.1%、生産量は同100.0%となった(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだ炭酸飲料24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、前回(2022年7月版)同様、「コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得したが、前回3位グループだった「三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)」が2位に浮上した。
「コカ・コーラ」は認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で、「三ツ矢サイダー」に概ね5ポイント以上の、店頭接触では10ポイント以上の差をつけており、トップブランドらしい強さを示した。しかし、前回は、上記の項目での「三ツ矢サイダー」との差はすべて10ポイント以上、店頭接触では20ポイント以上の差をつけていたことを考えると、「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。
3位以下は「コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)」、「ファンタ(コカ・コーラシステム)」、「カルピスソーダ(アサヒ飲料)」や「C.C.レモン(サントリー)」などのロングセラーの加糖炭酸飲料が並んでいる。
一方、再購入意向では、首位の「トップバリュ炭酸水(イオン)」を筆頭に、10位内に「セブンプレミアム 強炭酸水(セブン&アイ)」、「ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)」、「天然水スパークリング(サントリー)」などの無糖の炭酸水がランクインしている。また、トクホの「ペプシスペシャル(サントリー)や、ビタミンC、クエン酸の含有量の多さが特徴の「キレートレモン(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)」なども10位内にランクインしており、健康志向にフィットした炭酸飲料が固定ファンを獲得していることがわかる。
コロナ禍での「家飲み」の割材として、あるいはコロナ太りやストレス解消ニーズに対応し成長してきた無糖炭酸水は、行動制限が撤廃されても固定ファンを残している。一方で、店頭カバー率が高く、手に入りやすい「コカ・コーラ」や、キャンペーンなどで話題性を高めてきた「三ツ矢サイダー」など、嗜好性の高い炭酸飲料の人気も根強い。幅広いニーズに対応し成長を続けてきた炭酸飲料は今後も成長が期待される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- コカ・コーラ(コカ・コーラシステム) 20.1%
- 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料) 12.9%
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム) 10.5%
- 購入意向
- コカ・コーラ(コカ・コーラシステム) 25.8%
- 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料) 20.5%
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム) 13.9%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示24ブランド
- コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)
- ファンタ(コカ・コーラシステム)
- スプライト(コカ・コーラシステム)
- カナダドライ(コカ・コーラシステム)
- アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)
- ペプシコーラ(サントリー)
- ペプシ<生>(サントリー)
- ペプシスペシャル(サントリー)
- C.C.レモン(サントリー)
- デカビタC(サントリー)
- 天然水スパークリング(サントリー)
- キリンメッツプラス(キリンビバレッジ)
- メッツ コーラ(キリンビバレッジ)
- キリンレモン(キリンビバレッジ)
- 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)
- ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)
- アサヒ ドデカミン(アサヒ飲料)
- カルピスソーダ(アサヒ飲料)
- キレートレモン(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- がぶ飲みソーダ(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- セブンプレミアム 強炭酸水
- トップバリュ炭酸水
- みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間日:2023年06月10日(金)~06月12日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,080サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
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