2022年のRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどのアルコール飲料)市場は、前年比99%の万2億7,410万ケースで、21年まで14年連続拡大を続けていたが、22年は微減となった(サントリー発表)。
今回は、当社が任意に選んだRTD24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2023年2月版)に引き続き、サントリーの「ほろよい」とキリンの「キリン 氷結(以下氷結)」が激しい首位争いを繰り広げる結果となった。「ほろよい」は店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で首位を、「氷結」は認知で首位を獲得した。しかしそれぞれの差は、認知を除き1ポイント以内、認知でも1.1ポイントとほぼ同率といってもいいデッドヒートだ。その背後をアサヒビールの注力賞品「贅沢搾り」が追いかける。購入経験では5ポイント以上の差があるが、3ヶ月内購入ではその差は0.3ポイントだ。
4位以下もまた激戦だ。「サントリー角ハイボール(サントリー)」、「檸檬堂(日本コカ・コーラ)」、「-196℃ (サントリー)」、「キリン 本搾りチューハイ(キリン)」などが小差でひしめき、新顔の「翠ジンソーダ缶(サントリー)」も上位をうかがう。
再購入意向をみると、首位は前回(2023年2月版)に引き続き、「贅沢搾り」で、唯一7割台の再購入意向を誇る。続いて「濃いめのレモンサワー(サッポロビール)」、「サントリー角ハイボール(サントリー)」、「サントリーこだわり酒場(サントリー)」など7ブランドが6割台で続く。レモンサワーを前面に打ち出したり、主力アイテムとするブランドは、10位以内では「濃いめのレモンサワー」、「檸檬堂(日本コカ・コーラ)」、「サントリーこだわり酒場」など3ブランドが該当、レモンサワーの人気が続いていることがうかがえる。
RTD市場は、これまで高アルコールやレモンサワーなどのヒット商品を牽引車に成長を続けてきた。2022年は前述の通り微減となったが、これは巣ごもり特需の反動の側面が強く、アップトレンドは続いていくとみられている。メーカー各社は、グレープフルーツフレーバーやハイボール、自社の主力スピリッツのソーダなど、現在人気のレモンサワーの「次」を見据えてさまざまな商品を投入している。人気ブランドがひしめく激戦区の「次」が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月内購入
- ほろよい(サントリー) 12.1%
- キリン 氷結(キリン) 11.2%
- 贅沢搾り(アサヒビール) 10.9%
- 再購入意向
- 贅沢搾り(アサヒビール) 73.6%
- 濃いめのレモンサワー(サッポロビール) 69.5%
- サントリー角ハイボール(サントリー) 68.7%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- 贅沢搾り(アサヒビール)
- アサヒ ザ・クラフト(アサヒビール)
- 樽ハイ倶楽部(アサヒビール)
- カルピスサワー(アサヒビール)
- アサヒ Slat(アサヒビール)
- キリン 氷結(キリン)
- 麒麟 発酵サワー(キリン)
- 麒麟 特製(キリン)
- キリン 本搾りチューハイ(キリン)
- キリン上々 焼酎ソーダ(キリン)
- -196℃ (サントリー)
- 翠ジンソーダ缶(サントリー)
- ほろよい(サントリー)
- サントリー角ハイボール(サントリー)
- サントリーこだわり酒場(サントリー)
- 濃いめのレモンサワー(サッポロビール)
- 檸檬堂(日本コカ・コーラ)
- ジャックダニエル&コカ・コーラ(日本コカ・コーラ)
- タカラcan チューハイ(宝酒造)
- ウメッシュ(チョーヤ梅酒)
- さらりとした梅酒(チョーヤ梅酒)
- トップバリュのチューハイ/ハイボール(イオン)
- セブンプレミアムのチューハイ/ハイボール(セブン&アイ)
- みなさまのお墨付きチューハイ/ハイボール(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年1月20日(土)~1月25日(木)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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