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消費者調査 No92.第三のビール(2010年3月版) | ||
勢力を増す第三のビール 体力勝負の消耗戦の勝者は? 上位浮上の鍵はメーカーの開発力 |
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詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
第三のビールは、いわゆる新ジャンルと呼ばれる低価格のビールテイストのアルコール飲料のことをいう。低価格を実現するために、酒税法上、税金を課さないようにするという工夫をしている。その手法として、[1]原料を麦芽以外にする、[2]発泡酒に別のアルコール飲料(大麦、小麦等を問わない麦由来のスピリッツや焼酎)がある。そのため、この手法を実現し、ビールの味を再現すべく、第三のビールは、メーカーの開発力が試される製品ともなっているといえる。 そこで、今回は当社が任意に選んだ第三のビール31ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」は、キリンビールの「 のどごし<生>」、サントリー の「金麦」、アサヒビールの「クリアアサヒ」の順となった。2008年の調査でも、今回の調査同様、第三のビールの中で、キリンビールの「 のどごし<生>」は、認知率、購入経験率共に1位を獲得し、第三のビール市場で優位な状況は変わらないといえる(No.73 ビール系飲料(2008年版))。 しかし、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」は、認知率、購入経験率が2位であったサントリー の「金麦」が1位を獲得した。 一方、新製品の再購入意向では、認知率、購入経験率は、共に10位以下であったアサヒビールの「麦搾り」、キリンビールの「ホップの真実」、サントリーの「ジョッキ のみごたえ辛口<生> 」は、それぞれ、7位、8位、9位にランクインし、購入者の満足度が上々の評価を得ているものと思われる。 ビール大手5社が2010年2月12日に発表した2010年1月の第三のビールの出荷量は、ビール、発泡酒が揃って前月比減なのに対し、前月比2.1%増の615万ケースと23か月連続で増加し、ビール系飲料では第三のビールは一人勝ちの状況が続いている。 ビール大手各社も成長する第三のビール市場に対して、活発な新製品の投入や、販促活動など注力の姿勢が著しく、2009年にキリンがビール系飲料市場で9年ぶりに首位を奪還したのも、「のどごし<生>」など第三のビールの成長によるところが大きい。 しかしながら、成長市場とはいえ、第三のビール市場では、「セブンプレミアム THE BREW ノドごしスッキリ」等、サントリーが供給するプライベートブランドが実質100円という価格で参入しており、今後とも体力勝負の消耗戦が続きそうだ。 |
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【提示31ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2010年2月24日~2月26日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,038サンプル
- サンプル構成(%)