消費者調査 No.172 日焼け止め(2013年6月版) | ||
多機能化、男性向け拡大など進化する日焼け止め市場 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
温暖化や紫外線の影響の周知などが進むとともに、日焼け止め市場も拡大を続けています。 今回は、当社が任意に選んだ日焼け止め27ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「ビオレさらさらUVの日焼け止め(花王)」が7項目中6項目で首位を獲得、それを前回首位を独占した「アネッサ(資生堂)」が小差で追う展開となった。 「ビオレさらさらUVの日焼け止め」は、認知、広告接触、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向などの6項目で首位を獲得、ユーザーの満足度を測る指標である、購入者ベースの再購入意向でも2位にランクインした。日焼け止めのトップブランドは「アネッサ」だが、価格的には3倍程度の開きがあり、「ビオレさらさらUVの日焼け止め」は、気軽に使えるデイリーユースの商品として受け入れられていると考えられる。 また、今回ユーザー満足度のトップは、男性向けの「ニベアフォーメンの日焼け止め」が獲得した。男性向けのUVケア市場規模は、2012年以降大きく伸びており、先発の花王やマンダムに加え、ロート製薬、大塚製薬なども新たに男性向けの日焼け止めを投入している。 日焼け止めは、季節商品から通年商品へ、女性向け商品から男女両方向けの商品へとオケージョンやターゲットを拡大しながら成長してきた。2012年以降も、髪の毛などにも使えるスプレータイプや、伸びが良いため塗った後に白く残りにくく、べたつかないジェルタイプなど様々なタイプが発売され注目されている。 全体としては伸び悩む化粧品市場だが、成長株である日焼け止め市場は、今後もますます進化し続けることが予想される。
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