半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2016.04)
消費者調査 No.223
ハミガキ(2016年4月版)
シュミテクト、デントヘルス 高機能ハミガキが市場拡大の原動力


 2015年上期のハミガキ市場は、前年同期比11.4%増と大きく成長しています。

 今回は、当社が任意に選んだハミガキの23ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って使ったことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って使った」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、花王の「クリアクリーン」が7項目中、再購入意向を除く6項目で首位、ライオンの「クリニカ」が同じく6項目で2位、サンスターの「ガム」は広告接触を除く6項目で3位、広告接触で4位となり、大手メーカーの主力商品が順当に上位を固めた。上位製品の特徴をみると、「クリアクリーン」は、口腔内の汚れを落とすこと、「クリニカ」は、フッ素による虫歯予防。「ガム」は歯周病予防などがうたわれており、汎用性のある効果がメインといえるだろう。

一方、再購入意向をみると、上位には、特定の機能に特化した製品が目立つ。首位は知覚過敏に特化した「シュミテクト(グラクソスミスクライン)」、2位は歯槽膿漏の予防をうたう「デントヘルス薬用ハミガキ(ライオン)」で、3位の「ガム」、4位の「システマ(ライオン)」は歯周病予防のハミガキである。機能特化型、とくに歯周病関連に対応するハミガキに固定ユーザーがついていることがわかる。

 ハミガキ市場では、250円未満の普及帯が減少、逆に500円以上の高価格帯が増加している。高齢化や健康志向の高まりを背景に、高機能・高付加価値製品へのシフトが進んでいるためで、とくに拡大著しいカテゴリーが「知覚過敏」と「歯周病予防」であり、今後とも高齢化の進行により、さらに拡大が見込まれるジャンルである。成長市場でリーディングブランドとなるのはどのブランドか。今後が注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。










【提示23ブランド】
  • クリアクリーン(花王)
  • ピュオーラ(花王)
  • ディープクリーン(花王)
  • つぶ塩(花王)
  • ガードハロー(花王)
  • クリニカ(ライオン)
  • デンタークリア(ライオン)
  • プラチアスcreamy up(ライオン)
  • デントヘルス薬用ハミガキ(ライオン)
  • システマ(ライオン)
  • ホワイト&ホワイト(ライオン)
  • デンター塩つぶと生薬ライオン(ライオン)
  • ガム(サンスター)
  • オーラツー(Ora2)(サンスター)
  • 薬用APホワイトペースト(サンスター)
  • バトラー(サンスター)
  • セッチマ(サンスター)
  • アパガード(サンギ)
  • シュミテクト(グラクソスミスクライン)
  • アクアフレッシュ(グラクソスミスクライン)
  • カムテクト(グラクソスミスクライン)
  • 薬用ラカルト(エスエス製薬)
  • 生葉(しょうよう)(小林製薬)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2016年3月22日~24日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:986サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2025.01.22

24年11月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.22

24年11月の「消費支出」は7ヶ月ぶりのプラスに

2025.01.21

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 24年8月期は引き続きアジアがけん引し増収増益

2025.01.20

MNEXT 新たな成長戦略で日本再生へ―トランプ2.0を契機に転換

2025.01.17

消費者調査データ No.419 キャッシュレス決済(2025年1月版) 利用経験ついに5割超え 「PayPay」独走態勢なるか

2025.01.16

24年11月の「現金給与総額」は35ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.01.16

24年11月は「有効求人倍率」、「完全失業率」とも横ばい

2025.01.15

月例消費レポート 2024年12月号 消費は足踏み状態が続いている-国内外からの物価上昇圧力は消費にマイナスの恐れ

2025.01.14

企業活動分析 マンダムの24年3月期は2期連続の増収増益、女性事業が好調

2025.01.10

24年11月の「新設住宅着工戸数」は7ヶ月連続のマイナス

2025.01.09

24年12月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のマイナス

2025.01.08

企業活動分析 富士フイルムHDの24年3月期は増収増益、過去最高を更新

2024.12.27

24年11月の「ファーストフード売上高」は45ヶ月連続のプラスに

2024.12.27

24年11月の「ファミリーレストラン売上高」は33ヶ月連続プラス

2024.12.27

消費からみた景気指標 24年10月は4項目が改善

2024.12.26

提言論文 消費者が示すサービスブランドの価値実現率-価値伝達なしの生存はない

2024.12.25

24年11月の「全国百貨店売上高」はふたたびプラスに インバウンドや冬物衣料が好調

2024.12.25

24年11月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月ぶりのプラスに

2024.12.24

24年11月の「コンビニエンスストア売上高」は12ヶ月連続のプラスに

2024.12.23

MNEXT 価値と欲望の充当関係とは何か-市民社会の基本原理

週間アクセスランキング

1位 2025.01.20

MNEXT 新たな成長戦略で日本再生へ―トランプ2.0を契機に転換

2位 2025.01.15

月例消費レポート 2024年12月号 消費は足踏み状態が続いている-国内外からの物価上昇圧力は消費にマイナスの恐れ

3位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2024.06.21

消費者調査データ ビール系飲料(2024年6月版) 首位「スーパードライ」、キリンの新ビール「晴れ風」にも注目

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area