ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。
2018年の衣料用洗剤の出荷金額は全体では前年比96.4%の1,864億円と減少したが、液体・ジェル状の洗剤は同101.8%で拡大を続けている(経済産業省「生産動態統計調査」より)。
今回は、当社が任意に選んだ衣料用洗剤34ブランドについて、「知っている(認知率)」、「使ったことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)使いたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、7項目中6項目で花王の「アタック ZERO」が首位を獲得した。とくに広告接触、店頭接触では2位以下に2桁の差をつけ、今年4月の新発売以降、積極的に展開されたマーケティングの施策が浸透していることを示している。使用経験も、発売後半年にも関わらず22.5%に達した。2位との差は3ヶ月内使用で4.1ポイント、今後の購入意向では2.9ポイントと激戦ながら首位を獲得、発売5ヶ月で4,604万本を出荷したヒット商品の実力をみせた。
2位以下には同じく花王の「ウルトラアタックNEO」や「エマール」、ライオンの「トップ スーパーNANOX」などが並ぶ。すべて液体洗剤だ。また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向の上位にも「アリエール リビングドライイオンパワージェル(P&G)」や「アリエール サイエンスプラスイオンパワージェル(P&G)」などの液体洗剤が並んだ。
衣料用洗剤市場では、各社とも特徴的な機能を訴求した商品を投入、激しい競争が続いている。今回高い評価を得た「アタックZERO」は、化学繊維についた落ちにくい汚れを落とすことのできる洗剤を、ワンハンドのプッシュ式ユニバーサルデザインのボトルに充填した使いやすさが特徴だ。さらに、少ない水でのたたき洗いに最適な「ドラム式専用」もラインナップに追加された。再購入意向でトップとなった「アリエール リビングドライイオンパワージェル」は、部屋干しに特化した洗剤、さらに同じアリエールブランドからは、洗濯するだけでダニ除けができる洗剤も発売された。ドラム式洗濯機の普及や女性の就業率の上昇などに伴って、さまざまなニーズに対応する衣料用洗剤。その機能の進化は続き、今後も厳しい競争が予想される。
- アタックZERO(花王)
- ウルトラアタックNEO(花王)
- アタック高浸透バイオジェル(花王)
- フレグランスニュービーズ ジェル(花王)
- エマール(花王)
- トップ スーパーNANOX(ライオン)
- トップ ハレタ(ライオン)
- トップ クリアリキッド抗菌(ライオン)
- 香りつづくトップ(ライオン)
- アクロン(ライオン)
- アリエール スピードプラス(P&G)
- アリエール サイエンスプラスイオンパワージェル(P&G)
- アリエール リビングドライイオンパワージェル(P&G)
- アリエール プラチナスポーツ(P&G)
- ボールドジェル(P&G)
- ヤシノミ洗たく洗剤(ヤシノミ洗剤)
- さらさ【衣料用洗剤】
- セブンプレミアムライフスタイル衣類の液体洗剤
- みなさまのお墨付きおしゃれ着用洗剤(西友)
- 液体セフター(生協)
- アタック 高活性バイオEX(花王)
- フレグランスニュービーズ(花王)
- トップ プラチナクリア(ライオン)
- 消臭ブルーダイヤ(ライオン)
- 部屋干しトップ 除菌EX(ライオン)
- 無リントップ(ライオン)
- アリエール サイエンスプラス7(P&G)
- ボールド プラチナクリーン粉末(P&G)
- セフターE(生協)
- アリエール パワージェルボール3D(P&G)
- アリエール リビングドライジェルボール3D(P&G)
- アリエール プラチナスポーツジェルボール3D(P&G)
- ボールド ジェルボール3D(P&G)
- トップバリュベストプライス 衣料用洗たく洗剤WASHBALL(イオン)
調査期間:2019年9月6日(金)~9月11日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,003サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。