半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年03月23日


消費者調査データ No.313
洗顔料(2020年3月版)
トップを走る「ビオレ」、ロイヤリティの高い男性用洗顔料



本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2018年の洗顔料の出荷金額は、前年比約10.7%増の774億円で、ここ数年高い成長を続けている(経済産業省「生産動態統計調査」)。

 今回は、当社が任意に選んだ洗顔料34ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って使ったことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「現在使っている(現在使用)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、再購入意向を除く6項目で花王の「ビオレ」の洗顔料が首位を獲得した。「ビオレ」と2位ブランドとの差をみると、以下の通りで、全項目で5ポイント以上の差がみられる。

             /  2位ブランド     (2位との差)
  • 認知率  56.0%   / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (18.0ポイント)
  • 広告接触 14.0%   / 「ニベア(花王)」   (7.0ポイント)
  • 店頭接触 19.8%   / 「ニベア(花王)」   (9.6ポイント)
  • 購入経験 25.0%   / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (11.3ポイント)
  • 現在使用 11.6%   / 「メンズビオレ(花王)」(7.8ポイント)
  • 今後意向 15.5%   / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (9.4ポイント)

 2位以下のブランドはどれも接戦であることから、「ビオレ」の抜きんでた強さがうかがえる。

 一方、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、「ギャツビー(マンダム)」、「メンズビオレ」、「UNO(ウーノ)(資生堂)」など男性用の洗顔料がそれぞれ1位、3位、4位にランクインしている。化粧水の調査の時と同様に、女性用と比較してブランド数が少なく、ユーザーが集中しがちなことが大きな要因とは考えられるが、男性用ブランドは固定ユーザーをつかんでいるといえよう。

 洗顔料市場は、2018年まで力強い成長を続けていたが、その原動力のひとつがインバウンド需要である。洗顔しながら保湿や毛穴対策ができるなど高機能でありながら、比較的買い易い価格の多い洗顔料は、ドラッグストアなどでのインバウンド向けの人気商材だった。2020年上期は、インバウンド需要が大きく減退する。逆風下での競争激化が予想される洗顔料市場の今後が注目される。

本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となります。
【グラフ・詳細データのご利用はこちら】(有料会員向け)

※会員のご登録はこちらをご覧ください。






【提示34ブランド】
  • 専科の洗顔料(資生堂)
  • アクアレーベルの洗顔料(資生堂)
  • SHISEIDOスキンケアの洗顔料(資生堂)
  • ホネケーキ(資生堂)
  • UNO (ウーノ)の洗顔料(資生堂)
  • ビオレの洗顔料(花王)
  • キュレルの洗顔料(花王)
  • ニベアの洗顔料(花王)
  • メンズビオレの洗顔料(花王)
  • ニベアメンの洗顔料(花王)
  • ソフティモの洗顔料(コーセーコスメポート)
  • ネイチャー&コーの洗顔料(コーセー)
  • ナイーブの洗顔料(クラシエ)
  • ダヴの洗顔料(ユニリーバ)
  • ダヴメン+ケアの洗顔料(ユニリーバ)
  • カウブランドの洗顔料(牛乳石鹸共進社)
  • ちふれの洗顔料(ちふれ)
  • ギャツビーの洗顔料(マンダム)
  • ルシードの洗顔料(マンダム)
  • ビフェスタの洗顔料(マンダム)
  • 肌ラボの洗顔料(ロート製薬)
  • メンソレータムアクネスの洗顔料(ロート製薬)
  • ファンケルの洗顔料(ファンケル)
  • DHC の洗顔料(DHC
  • ミノンの洗顔料(第一三共ヘルスケア)
  • ハトムギ洗顔フォーム(イヴ)
  • クレンジングリサーチの洗顔料(BCL)
  • ロゼット洗顔パスタ(ロゼット)
  • リッツの洗顔料(ネイチャーラボ)
  • 菊正宗 日本酒の洗顔料(菊正宗酒造)
  • マナラホットクレンジングゲル(マナラ化粧品)
  • D.U.O. ザ クレンジングバーム(DUO)
  • 無印良品の洗顔料(良品計画)
  • トップバリュの洗顔料(イオン)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年1月17日(金)~1月21日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,021サンプル
サンプル構成(%)







おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area