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2018年の洗顔料の出荷金額は、前年比約10.7%増の774億円で、ここ数年高い成長を続けている(経済産業省「生産動態統計調査」)。
今回は、当社が任意に選んだ洗顔料34ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って使ったことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「現在使っている(現在使用)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。今回の調査では、再購入意向を除く6項目で花王の「ビオレ」の洗顔料が首位を獲得した。「ビオレ」と2位ブランドとの差をみると、以下の通りで、全項目で5ポイント以上の差がみられる。
/ 2位ブランド (2位との差)- 認知率 56.0% / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (18.0ポイント)
- 広告接触 14.0% / 「ニベア(花王)」 (7.0ポイント)
- 店頭接触 19.8% / 「ニベア(花王)」 (9.6ポイント)
- 購入経験 25.0% / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (11.3ポイント)
- 現在使用 11.6% / 「メンズビオレ(花王)」(7.8ポイント)
- 今後意向 15.5% / 「ダヴ(ユニリーバ)」 (9.4ポイント)
2位以下のブランドはどれも接戦であることから、「ビオレ」の抜きんでた強さがうかがえる。
一方、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、「ギャツビー(マンダム)」、「メンズビオレ」、「UNO(ウーノ)(資生堂)」など男性用の洗顔料がそれぞれ1位、3位、4位にランクインしている。化粧水の調査の時と同様に、女性用と比較してブランド数が少なく、ユーザーが集中しがちなことが大きな要因とは考えられるが、男性用ブランドは固定ユーザーをつかんでいるといえよう。
洗顔料市場は、2018年まで力強い成長を続けていたが、その原動力のひとつがインバウンド需要である。洗顔しながら保湿や毛穴対策ができるなど高機能でありながら、比較的買い易い価格の多い洗顔料は、ドラッグストアなどでのインバウンド向けの人気商材だった。2020年上期は、インバウンド需要が大きく減退する。逆風下での競争激化が予想される洗顔料市場の今後が注目される。
- 専科の洗顔料(資生堂)
- アクアレーベルの洗顔料(資生堂)
- SHISEIDOスキンケアの洗顔料(資生堂)
- ホネケーキ(資生堂)
- UNO (ウーノ)の洗顔料(資生堂)
- ビオレの洗顔料(花王)
- キュレルの洗顔料(花王)
- ニベアの洗顔料(花王)
- メンズビオレの洗顔料(花王)
- ニベアメンの洗顔料(花王)
- ソフティモの洗顔料(コーセーコスメポート)
- ネイチャー&コーの洗顔料(コーセー)
- ナイーブの洗顔料(クラシエ)
- ダヴの洗顔料(ユニリーバ)
- ダヴメン+ケアの洗顔料(ユニリーバ)
- カウブランドの洗顔料(牛乳石鹸共進社)
- ちふれの洗顔料(ちふれ)
- ギャツビーの洗顔料(マンダム)
- ルシードの洗顔料(マンダム)
- ビフェスタの洗顔料(マンダム)
- 肌ラボの洗顔料(ロート製薬)
- メンソレータムアクネスの洗顔料(ロート製薬)
- ファンケルの洗顔料(ファンケル)
- DHC の洗顔料(DHC
- ミノンの洗顔料(第一三共ヘルスケア)
- ハトムギ洗顔フォーム(イヴ)
- クレンジングリサーチの洗顔料(BCL)
- ロゼット洗顔パスタ(ロゼット)
- リッツの洗顔料(ネイチャーラボ)
- 菊正宗 日本酒の洗顔料(菊正宗酒造)
- マナラホットクレンジングゲル(マナラ化粧品)
- D.U.O. ザ クレンジングバーム(DUO)
- 無印良品の洗顔料(良品計画)
- トップバリュの洗顔料(イオン)
調査期間:2020年1月17日(金)~1月21日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,021サンプル
サンプル構成(%)
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