シャンプー(2007春版) | ||
激戦の中・高価格帯に参入のセグレタはブレイクなるか?! | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
シャンプー市場は、2006年3月に資生堂が「TSUBAKI」を発売、髪のつや感や補修機能を訴求した高機能でやや高め(中・高価格帯:550mlのボトルで750円~1,000円程度)の価格帯を主戦場に激しい競争が繰り広げられています。この激戦区に、花王は2007年4月27日に500mlで実勢価格1,000円前後の新商品「セグレタ」を投入し、注目を集めています。 今回は、シャンプー市場について、当社の女性インターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。 提示したシャンプーは、全40ブランド。うち、「高機能・やや高め」のカテゴリーの注目商品として、「ラックス(ユニリーバ)」「TSUBAKI」「アジエンス(花王)」を中心にみてみよう。 「ラックス」は、「使用したことがある」「現在主に使っている」のランキングでトップ、ロングセラーの貫禄を示した。 「TSUBAKI」は、「使ったことがある」では14位とベスト10圏外だが、「3ヶ月以内に広告を見た」「今後(も)使いたい」でトップ、さらには使用者の満足度をみる「使ったことのある人ベースの今後の使用意向」でもトップとなった。調査を行った2007年5月時点で、最も勢いのあるブランドといえるだろう。 「アジエンス」は、「3ヶ月以内に広告を見た」では「TSUBAKI」に次いで2位、「現在主に使っている」では「ラックス」「TSUBAKI」「パンテーン(P&G)」に続く4位、「今後(も)使いたい」でも同じく4位にとどまっており、「TSUBAKI」、「ラックス」にやや力負けしている感もある。 さて、新商品「セグレタ」にも注目してみよう。 「知っている」ランキングでは32.7%の31位。2006年4月の調査で、発売後約1ヶ月「TSUBAKI」の認知率が78.1%で19位に入っていたのと比べると、出足は鈍いといえるだろう。これは、「3ヶ月以内に広告を見た」人が18.6%と少ない(2006年4月の調査での「TSUBAKI」は51.1%で1位)ことも影響していると考えられる。 次に、今後のヒットの可能性を占うために、使用意向についてみてみよう。「使いたい」としている人は全体で9.4%。2006年4月の調査で、発売後約1ヶ月「TSUBAKI」が獲得した18.8%の半分である。しかし、ベースが13人と少ないため参考数値ではあるが、使用経験者の実に9割以上が「今後(も)使いたい」と答えており、使用者の満足度は高いと推測される。また、「広告を見た」人の37.3%が「使いたい」としており、今後広告が浸透していけば、ヒット商品としてブレイクする可能性もある。 「TSUBAKI」と「ラックス」が激しく首位を奪い合うシャンプー市場で、「セグレタ」が、「使いたい」気持ちを起こさせる広告を浸透させて、トップ争いに割って入るのか、それとも、遅い出足のまま加速がつかず「知る人ぞ知る」ブランドに留まるのか。今後もシャンプー市場からは目が離せない。 | ||||
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