美白化粧品 | ||
使っているのは「UVホワイト」「オルビス」、使いたいのは「HAKU」「SK-II」 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
美白化粧品は、金額ベースではスキンケア市場の約4分の1を占め、紫外線の強まる初夏から夏だけでなく、通年の使用が進んでいます。また、ビタミンC、アルブチン、コウジ酸などの美白成分に加えて、和漢エキスや独自開発の美白成分を配合したブランドや、保湿成分や肌荒れ防止成分を強化した新ブランドの投入やリニュアルも多く、特に美白化粧品市場の代表的商品である美容液の価格が、1万円以上というプレミアム価格帯での動きが活発になっています。 今回は、美白用アイテムをもつスキンケア38ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。 まず、ブランドの浸透の度合いをみるために、「知っている」「使ったことがある」のランキングをみると、資生堂の「UVホワイト」とコーセーの「雪肌精」が2位以下を引き離し、老舗の専門ブランドの強さをみせた。 しかし、実際に「現在使っている」ブランドとしては、「雪肌精」は6位、「UVホワイト」はトップを保ったものの、2位以下との差はわずかで、混戦模様である。「オルビス」「ソフィーナ(花王)」「アクアレーベル」「DHC」など、普及価格帯から中価格帯の総合化粧品ブランドが健闘も目立つ。「ソフィーナ」「オルビス」は、「使用したことがある人ベース 今後(も)使用したい」ブランドとしても、それぞれ1位、2位となっており、使用者の評価も高いといえる。 次に、今後の動向をみるために「知っている人ベース 今後(も)使いたい」ランキングをみてみよう。特徴は、20%以上の支持を集めた6ブランド中4ブランドが、美容液の価格が1万円以上(50ml換算)のプレミアム価格帯に属する商品という点だ。特に、資生堂の「HAKU / HAKU 2 メラノフォーカス」は2005年の発売ながら老舗の「SK-II」をおさえてトップとなった。今後の注目ブランドのひとつといえるだろう。 最後に、今回の結果を、2002年に実施した美白化粧品の調査結果と比較してみよう。大きな特徴は以下の3点である。 ひとつは、市場が分散化していることである。2002年の調査では、普及価格帯では「ポンズダブルホワイト」、中価格帯では「雪肌精」、プレミアム価格帯では「SK-II」という明らかなリーディングブランドがみられたが、今回の調査では、上でみたように混戦模様となっている。 ふたつめは、使用者の満足度の上昇である。2002年の調査では、「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」の項目でもっとも高かった「ディオールスノー」が39.1%、それに対して今回トップの「ソフィーナ」は53.8%で、40%を超えたブランドは5点にもなる。 三つめは、ブランドの入れ替わりの激しさである。前回「現在使っている」でトップだった「ポンズダブルホワイト」は16位、2位だった「雪肌精」は6位にダウンしている。 これらから、ユーザーの満足度をめぐる競争はより厳しくなっていることが推測できる。 現在は、普及価格帯から中価格帯が上位に目立つ美白市場だが、美白に特化したプレミアムブランド「HAKU2 メラノフォーカス」や、総合プレミアムブランドの「SK-II」などが高機能を武器にユーザーを獲得していくのかが注目される。 | |||||
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