半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2010.11)
ランキング情報 No.110 ネットスーパー・宅配サービス(2010年11月版)
参入増加で新旧勢力の交代のきざし
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 インターネットで注文を受け付け、主に個人宅まで最短2~3時間で注文商品を届ける「ネットスーパー」「ネット宅配」事業は、1999年から2000年にかけて新規参入が相次ぎ、ブームとなりました。一度は市場が停滞したものの、2007年以降は大手流通チェーン、百貨店、商社などが相次いで参入、強化を表明しています。
 今回は、当社が任意に選んだ主に食品を扱うネットスーパー・食材宅配サービスについて、15社の「知っている(認知率)」、「利用したことある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」のトップは、「イオンネットスーパー(イオン)」、「らでぃっしゅぼーや」「アイワイネット(イトーヨーカドー)」が続いた。「利用したことのある(利用経験率)」のトップは、「アイワイネット(イトーヨーカドー)」、次いで「イオンネットスーパー」「おいしっくす(オイシックス)」が続いた。ユーザーへの浸透度合いの指標となる認知率や利用経験率の上位は、いずれも大手スーパーのサービスや、大手のネット宅配が占めている。
 また、2008年の調査で認知率で4位、利用経験率で首位の「オンラインパルサービス(パルシステム生活協同組合連合会)」は、今回は認知率、継続率とも10位に沈んだ。
 利用者のロイヤリティの指標となる「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」では、「アイワイネット(1位)」「イオンネットスーパー(4位)」などの大手スーパーのサービスは上位にランクインしているが、「らでぃっしゅぼーや(11位)」「おいしっくす(7位)」は苦戦している。また利用者総数は少ないながら、「高島屋 オンラインストア(高島屋)」「大丸ネットショッピング(大丸)」のようなデパートのサービスや、「あす楽(楽天市場)」のような専門店モールが、認知率や利用経験率に比べて順位を上げている。

 ネットスーパーやネット宅配は、縮小を続ける店舗販売を尻目に、「巣ごもり消費」のトレンドや新型インフルエンザの流行、高齢化などを背景に、全体としては拡大を続けているが、百貨店やJA(農協)など新たな参入がみられる一方で宅配の古参である生協が苦戦、撤退するサービスもみられることなどから、今後はいっそう優勝劣敗がすすむとみていいだろう。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示15ブランド】
  • アイワイネット(イトーヨーカドー)
  • イオンネットスーパー(イオン)
  • 西友ネットスーパー(西友)
  • オンラインパルサービス(パルシステム生活協同組合連合会)
  • サミットネットスーパー(サミット)
  • マルエツネットスーパー(マルエツ)
  • ダイエーネットスーパー(ダイエー)
  • 高島屋 オンラインストア(高島屋)
  • 大丸ネットショッピング(大丸)
  • おいしっくす(オイシックス)
  • らでぃっしゅぼーや
  • 大地を守る会
  • あす楽(楽天市場)
  • Amazon食品&飲料ストア
  • 各地の農協(JA)のネット宅配サービス

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2010年9月1日~9月3日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)

新着記事

2025.01.22

24年11月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.22

24年11月の「消費支出」は7ヶ月ぶりのプラスに

2025.01.21

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 24年8月期は引き続きアジアがけん引し増収増益

2025.01.20

MNEXT 新たな成長戦略で日本再生へ―トランプ2.0を契機に転換

2025.01.17

消費者調査データ No.419 キャッシュレス決済(2025年1月版) 利用経験ついに5割超え 「PayPay」独走態勢なるか

2025.01.16

24年11月の「現金給与総額」は35ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.01.16

24年11月は「有効求人倍率」、「完全失業率」とも横ばい

2025.01.15

月例消費レポート 2024年12月号 消費は足踏み状態が続いている-国内外からの物価上昇圧力は消費にマイナスの恐れ

2025.01.14

企業活動分析 マンダムの24年3月期は2期連続の増収増益、女性事業が好調

2025.01.10

24年11月の「新設住宅着工戸数」は7ヶ月連続のマイナス

2025.01.09

24年12月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のマイナス

2025.01.08

企業活動分析 富士フイルムHDの24年3月期は増収増益、過去最高を更新

2024.12.27

24年11月の「ファーストフード売上高」は45ヶ月連続のプラスに

2024.12.27

24年11月の「ファミリーレストラン売上高」は33ヶ月連続プラス

2024.12.27

消費からみた景気指標 24年10月は4項目が改善

2024.12.26

提言論文 消費者が示すサービスブランドの価値実現率-価値伝達なしの生存はない

2024.12.25

24年11月の「全国百貨店売上高」はふたたびプラスに インバウンドや冬物衣料が好調

2024.12.25

24年11月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月ぶりのプラスに

2024.12.24

24年11月の「コンビニエンスストア売上高」は12ヶ月連続のプラスに

2024.12.23

MNEXT 価値と欲望の充当関係とは何か-市民社会の基本原理

週間アクセスランキング

1位 2025.01.20

MNEXT 新たな成長戦略で日本再生へ―トランプ2.0を契機に転換

2位 2025.01.15

月例消費レポート 2024年12月号 消費は足踏み状態が続いている-国内外からの物価上昇圧力は消費にマイナスの恐れ

3位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2024.06.21

消費者調査データ ビール系飲料(2024年6月版) 首位「スーパードライ」、キリンの新ビール「晴れ風」にも注目

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area