消費者調査データ No.133 ネットスーパー・宅配サービス(2012年1月版) | ||
抜群の存在感を示すイトーヨーカドーのアイワイネット | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
成長する通販市場のなかでも、ネットスーパーの拡大は著しく、2011年の売上高は、前年比37.3%増の781億円となる見込みで、総合スーパー最大手のイトーヨーカ堂が展開する「アイワイネット」は黒字化を達成しています。 今回は、当社が任意に選んだ主に食品を扱うネットスーパー・食材宅配サービスについて、18社の「知っている(認知率)」、「利用したことがある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、6項目中4項目で「アイワイネット」が首位を獲得、残る2項目でも2位と4位となるなど、総合スーパー最大手の強さを示している。 認知率や利用経験で上位にランクインしているのは、「アイワイネット」と同じく総合スーパーを母体とする「イオンネットスーパー」「西友ネットスーパー」、及びネット通販老舗の「Amazon食品&飲料ストア」、楽天市場の「あす楽」、食品宅配の「らでぃっしゅぼーや」「おいしっくす」などで、さまざまな業種から参入した企業が競っていることがわかる。 しかし、顧客の満足度を示す再利用意向では、首位の「Amazon食品&飲料ストア」と2位の「あす楽」が8割超で、3位から6位までは7割台で総合スーパー系列のネットスーパーが並び、食品宅配系は水をあけられた形となった。 ネットスーパーについては、時系列で調査を行っているが、前回(2010年11月)と比較すると、認知率や利用経験率は有意に高くなっており、ユーザーの拡大がみてとれる。とくに、客数、客単価の減少に悩む総合スーパーでは、業界首位のイトーヨーカ堂が2012年に売上高350億円、会員100万人突破を見込んでおり、もっとも早くネットスーパーに取り組んだ西友は、2013年末までには350店舗に、今後5年間で会員数10倍、売上高20倍を目指すなど、注力著しい。 成長市場でのリーディングカンパニーをめぐる戦いはこれからが本番といえるだろう。
*セブンネットショッピング含む
| ||||||||
|