消費者調査データ No.137 コーヒーチェーン(2012年2月版) | ||
スターバックスはドトール、タリーズを振り切るか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
コーヒーチェーンを含む「喫茶店」市場は、1982年をピークに減少を続けてきましたが、2010年の売上は、対前年比100.6%と底打ちの兆しをみせています。 今回は、当社が任意に選んだ18のコーヒーチェーンについて「知っている(認知率)」、「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」、「利用したことある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などの項目でインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「スターバックスコーヒー(以下スターバックス)」が首位を独占した。2位以下との差が大きい項目は、「スターバックス」は、今後の利用意向(11.6ポイント差)、利用経験(11.4ポイント差)などで、広い層から好意的な評価を得ている。 「スターバックス」を追うのは「ドトールコーヒー(以下ドトール)」と「タリーズコーヒー(以下タリーズ)」である。「ドトール」と「タリーズ」は、上記の3項目では「スターバックス」に差をつけられているものの、再利用意向では「ドトール」が5.4ポイント差、「タリーズ」が7.4ポイント差につけている。4位の「サンマルクカフェ」、5位の「シアトルズベストコーヒー」がそれぞれ17.4ポイント、17.6ポイント差である。コーヒーチェーンは、前回のランキングでは「スターバックス」とドトールの2強構造だったが、今回は「タリーズ」が加わった3強体制、そのなかで「スターバックス」優位が明確にみられる構図といえよう。 2011年のコーヒーチェーンの市場環境は、東日本大震災に加え、コーヒー豆などの原材料高騰で逆風となった。業績は「ドトール」が12ヶ月すべて前年割れで、震災直後の3月は前年同月比10.6%減となったのに対し、「スターバックス」の前年割れは3月、4月の2ヶ月のみであった。このまま「スターバックス」がさらに差を広げるのか、「ドトール」「タリーズ」が追いすがっていくのかが注目される。
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