国内の喫茶店の店舗数は減少の一途をたどっていますが、2013年はコンビニやファーストフード店の淹れたてコーヒーがヒットし、コーヒーの消費は伸びています。牽引車はレギュラーコーヒーで、消費量は過去最高となりましたが、2014年上期は前年を上回る勢いとなっています。
今回は、当社が任意に選んだ29チェーンについて、「知っている(認知)」、「近くに店がある(近隣立地)」、「最近3ヶ月以内に広告・記事を見たことがある(情報接触)」「利用したことがある(利用経験)」「過去3ヶ月以内に利用したことがある」 「今後(も)利用したいと思う(今後意向)」、「利用経験者における今後の利用意向(再利用意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします(※調査は2014年7月)。
今回のランキングでは、前回までの一般的なコーヒーチェーンに加え、2013年1月にサービスを開始したセブン-イレブンの「セブンカフェ」などのコンビニエンスストアなどの淹れたてコーヒー(カウンターコーヒー)も対象とした。その結果、前回と同様、認知や利用経験では、「老舗」ともいえる「スターバックス」や「ドトール」がそれぞれ1位と2位を確保したものの、4項目で「セブンカフェ」がトップを獲得した。特に近隣立地では2位以下に20.4ポイント、ユーザーの満足度を示す指標である再利用意向では17.5ポイント、3ヶ月内情報接触では13.7ポイントと2桁の差をつけている。利用しやすい近隣の立地と、1杯100円という低価格で固定ユーザーをつかんでいるといえる。
再利用意向の上位をみると、トップの「セブンカフェ」を筆頭に、ファミリーマートの「ファミマカフェ」が66.2%の2位、ローソンの「マチカフェ」が65.1%で4位となったほか、ミニストップの「M's STYLE COFFEE」など、トップ5のうち4チェーンをコンビニエンスストアの淹れたてコーヒーが占めており、人気のほどがうかがえる。
セブン-イレブンは2015年2月期の「セブンカフェ」の販売目標を6億杯から7億杯に上方修正、ローソンやファミリーマートは淹れたてコーヒーの対象店舗を拡大、JR東日本やJR東海もエキナカでの淹れたてコーヒーを展開するなど「コーヒー戦争」が激化するなか、2015年には米国で人気の「サードウェーブコーヒー」の代表的チェーン「ブルーボトルコーヒー」の国内進出も予定されている。目まぐるしく移り変わる市場にどのようなインパクトがもたらされるのか、注目される。
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【提示29ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2014年7月23日~28日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,037サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2014年7月23日~28日