ファーストフード業界では、タコス中心の「タコベル」再上陸とそれに伴う行列などが話題を集めてはいるものの、業界全体の直近の売上高は7ヶ月連続の前年割れとなっています。(日本フードサービス協会)
今回は、当社が任意に選んだファーストフード24チェーンについて、「知っている(認知率)」「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」「利用したことがある(利用経験)」「今後(も)利用したい(利用意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回のランキングでは、前回までと比較して、業界トップの「マクドナルド」の評価に異変がみられた。前回(2013年9月版)、前々回(2012年1月版)では、「マクドナルド」は全項目で首位を獲得、特に、3ヶ月内利用や、今後の利用意向では、2位以下に20ポイント程度の大差をつけていた。ところが今回、「マクドナルド」は3ヶ月以内利用では首位を獲得したものの、今後の利用意向では「モスバーガー」に抜かれて2位に、さらに、ユーザーの満足度を示す、利用経験者ベースの今後の利用意向(再利用意向)では、首位の「クアアイナ」に25ポイントの差をつけられ、ベスト10圏外に転落した。かつてのユーザーのマクドナルド離れが明確に示された結果となった。
今回、再購入意向で1位となったのは、ハワイ発祥のハンバーガーチェーン「クアアイナ」である。店舗展開が首都圏中心で国内には23店舗しか出店していないため、利用経験者は少ないが、71.7%という高い再利用意向でロイヤルユーザーの存在をうかがわせる。
マクドナルドの既存店の売上高は昨年2月から今年7月まで18ヶ月連続で前年割れ。5月にはセットメニュー刷新などの施策を打ち出したものの、今年6月の中間連結決算は、売上高、利益とも上場以来最悪の業績となり、復活への道は険しい。
その一方、今年秋にはアメリカの人気ハンバーガーチェーン「カールス・ジュニア」の再上陸が、2016年中には高品質や環境に配慮した商品が特長の「シャック・シェイク」の初上陸が予定されている。新しい有力チェーンの参入で、業界地図の激変はこれからが本番となりそうだ。
本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。
|
【提示24チェーン】
|
- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2015年8月24日~28日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,025サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2015年8月24日~28日