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2017年度(2017年4月~2018年3月)のカフェ業界の売上は、前年度比4.6%増と拡大傾向が続いている(帝国データバンク)。
今回は、当社が任意に選んだ24のコーヒーチェーンについて、「知っている(認知率)」「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」「利用したことがある(利用経験)」「今後(も)利用したい(利用意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2018年3月版)同様、「ドトールコーヒー(以下ドトール)」と「スターバックスコーヒー(以下スターバックス)」が首位を競り合う形となった。「スターバックス」は、6項目中再利用意向を除く5項目でが首位を獲得。一方の「ドトール」は、5項目で「スターバックス」次ぐ2位となったものの、再利用意向では3.8ポイントの小差ながら「スターバックス」を抑えて首位を獲得した。3位グループは、「コメダ珈琲店」と「タリーズコーヒー(以下タリーズ)」「サンマルクカフェ」だが、利用経験、3ヶ月内利用意向や今後の利用意向などでは2位との差が大きい。
ユーザーのロイヤリティの指標である再利用意向についてみると、上位3位は「ドトール」「スターバックス」「タリーズ」の大手チェーン、次いで「コメダ珈琲店」「星乃珈琲店」「椿屋珈琲店」とフルサービス型のコーヒーチェーンが並ぶ。サードウェーブコーヒーの旗手として注目されていた「ブルーボトルコーヒー」は、前回(2018年3月版)より13.6ポイント再利用意向を落とし、順位も首位から7位に後退した。フルサービス型のコーヒーチェーンが手堅くファンを掴んでいるのと対照的に、サードウェーブコーヒーの波は退潮傾向だ。
コーヒーチェーンは成長市場ではあるものの、業界トップの「スターバックス」が1,392店(国内 2018年9月末現在)、「ドトール」が1,114店(2018年12月末国内)と業界内での競争に加え、低価格で手軽なコンビニのカウンターコーヒー(淹れたてコーヒー)との脅威にもにさらされている。成長をけん引する新たな業態や次のトレンドがどこから生まれてくるかが注目される。
- ブルーボトルコーヒー
- ドトールコーヒー
- スターバックスコーヒー
- タリーズコーヒー
- セガフレード・ザネッティ
- エクセルシオール・カフェ
- サンマルクカフェ
- プロント
- ベックスコーヒーショップ
- シアトルズベストコーヒー
- カフェ・ド・クリエ
- カフェ・ベローチェ
- カフェミラノ
- カフェ・コロラド
- コナズコーヒー
- ホリーズカフェ
- 珈琲館
- UCC 上島珈琲店
- 喫茶室ルノアール
- コメダ珈琲店
- ミヤマ珈琲
- 星乃珈琲店
- 椿屋珈琲店
- 元町珈琲
調査期間:2018年12月18日~21日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,008サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 戦略ケース コーヒーチェーン競争の行方進む異業種とのボーダレス化(2018年)
- 戦略ケース なぜ今"昭和型"コーヒーチェーンが増えているのか(2015年)
- 戦略ケース 勝者なきセルフ式コーヒーチェーン店の競争(2013年)
- 戦略ケース スターバックス コーヒー ジャパン -都心小商圏への集中出店による日本攻略(2001年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター コーヒー市場全体を牽引するコンビニコーヒー
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