コンビニエンスストア(2007年版) | ||
1.独走セブン-イレブン、激化するローソン、ファミリーマートの2位争い | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
2007年の国内のコンビニエンスストア(以下CVS)の店舗数は0.8%増の40,929店、売上高は、全店ベースで前年同期比1.3%増、既存店ベースでは1.0%減(社団法人日本フランチャイズチェーン協会)となり、新規出店でかろうじて業界としての成長を担保する状況が続いています。 今回は、CVSチェーン18社について、当社のインターネットモニターに行った調査結果を2回に分けてランキング形式でお届けします。まず1回目の今回は、各社の認知・利用状況をご覧下さい。 まず、CVS各社の「知っている」ランキングをみると、セブン-イレブンを筆頭に8位の「am/pm」までが8割台に乗せており、全国展開をしている大手チェーンの知名度の高さがうかがえる。 しかし、「ふだん利用できる」「3ヶ月以内に利用した」「今後(も)利用したい」などのランキングをみていくと、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの3者が4位以下に2倍以上の差をつけて大きく引き離すという構図に変わる。さらに、「もっとも利用したい」「利用できるCVSベースでもっとも利用したい」ランキングでは、セブン-イレブンがローソン、ファミリーマートに2倍以上の差をつけている。独走するセブン-イレブンをローソン、ファミリーマートが追う形である。 また、CVSについての今までの「ランキング情報」をみていくと、セブン-イレブンの独走は変わらないものの、「もっとも利用したい」ランキングをみると、2位争いの激化がみられる。 2005年のランキングでは、2位ローソンと3位ファミリーマートの差は5.6ポイント、2006年では5.8ポイントであったが、今回の調査では1.4ポイントまで接近している。セブン-イレブンの磐石の強さの陰で2位争いが激化してきているといえよう。 CVSの店舗が約3,000人に1店の割合で展開されている現在、CVS大手各社は、集中展開型のセブン-イレブン、全国展開型のローソン、海外展開に力を注ぐファミリーマートなど、独自の戦略を打ち出しているが、成長の頭打ちは避けられない。業界首位のセブン-イレブンが逃げ切り体制に入っているなか、ローソンとファミリーマートの2位の座をめぐる顧客の獲得競争はこれからも激化していくことが予想される。
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