半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2008.11)
No.75 ネットスーパー・宅配サービス(2008年版)
成長業界の首位を争うアイワイネットとオンラインパルサービス
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 インターネットで注文を受け付け、主に個人宅まで最短2~3時間で注文商品を届ける「ネットスーパー」「ネット宅配」事業に、この秋ダイエーや楽天などが参入、イトーヨーカ堂やユニーは事業拡大を表明しています。
 今回は食品を扱うネットスーパーや食材宅配事業者13社について、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 まず、ネットスーパーや宅配の認知度をみると、「おいしっくす」「らでぃっしゅぼーや」の専業の宅配サービスが35.7%で同率トップである。
 しかし、「利用経験」「現在利用(月1回以上)」「周囲の人が利用している」の3項目では、パルシステム生活協同組合連合会の「オンラインパルサービス」がトップ、イトーヨーカドーの「アイワイネット」が「現在利用」と「周囲が利用」の2項目で2位、「今後(も)利用したい」ではアイワイネットが首位、2位がオンラインパルサービスと、リアルの店舗を持つネットスーパーが上位にランクインしている。また、ユーザーの継続利用の指標である「利用したことのある人ベースの今後(も)利用したい」の項目では、首位がアイワイネット、続いて西友の「西友ネットスーパー」、セブン-イレブン・ジャパンの「セブンミールサービス」、オンラインパルサービスと、こちらもネットスーパーが上位を独占した。
 今回提示した13社では、ネットスーパーのアイワイネットとオンラインパルサービスが首位を争い、宅配専業のおいしっくすが追走するという構図がみてとれる。

 今回の調査では、認知率のもっとも高いおいしっくすやらでぃっしゅぼーやで3割台、利用率ではもっとも高かったオンラインパルサービスでも5%に届いておらず、ネットスーパーや宅配の利用はまだ少ないことが分かる。
 しかし、利用経験者に限ってみれば上位各社のリピート意向は5割を超えており、働く女性や高齢者などネットスーパーや宅配にメリットを感じるであろう層の増加もあることから、ネットスーパーや宅配の「伸びしろ」は大きいといえるだろう。
 イトーヨーカドーやパルシステム生活協同組合連合会などリアルの店舗を持つネットスーパーがリアルの店舗との相乗効果を発揮してこのまま伸びていくのか、おいしっくすやらでぃっしゅぽーやなど「有機・無添加」などの個別の特色が評価されるのか、本格的な決戦の季節はこれから訪れる。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






【提示13ネットスーパー】
  • アイワイネット(イトーヨーカドー)
  • 西友ネットスーパー(西友)
  • セブンミールサービス(セブン- イレブン・ジャパン)
  • オンラインパルサービス(パルシステム生活協同組合連合会)
  • らくちん君(サミット)
  • マルエツネットスーパー(マルエツ)
  • フレッシュヤオコー(ヤオコー)
  • 阪急キッチンエール(阪急百貨店)
  • おいしっくす(オイシックス)
  • らでぃっしゅぼーや
  • 大地を守る会
  • あす楽(楽天市場)
  • Amazon 食品&飲料ストア(Amazon.co.jp)

サンプル構成(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2008年10月30日~11月4日
調査対象者:当社インターネットモニター
        15歳~69歳
        全国 男女個人
有効回収サンプル数:1,068サンプル

新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area