ファーストフード(2009年版) | ||
巨人マックに死角はあるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
景気の低迷、消費の不振が続くなかで、ファーストフードは対前年同月比で6ヶ月連続プラス(社団法人日本フードサービス協会:2008年10月~2009年3月 全店売上高)など、堅実な成長を続けている。 今回は、主要ファーストフード21チェーンについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 本コーナーでは、ファーストフードについてのランキングを過去3回実施しているが、前回(2007年)、前々回(2006年)では、業界首位の「マクドナルド」が利用率で圧倒的な強さを誇る一方で、独自路線を歩む「モスバーガー」が根強いファンを獲得している、という構図がみられた。 今回のランキングでも、「マクドナルド」の利用率は際だって高い。特に「利用が増えたチェーン」で2位に3倍以上の差をつけ、「6ヶ月以内に最もよく利用した」では、他の全チェーンの全合計を上回るなど、独走態勢にはずみがついた印象である。 さらに、ロイヤリティの指標である「6ヶ月以内の利用者ベース 今後(も)利用したい」という項目でも首位を奪うなど、ファンの獲得でも「モスバーガー」を逆転し、全方位の強さをみせつけた。 景気の低迷や消費者の節約志向が強まるなか、低価格商品を充実させる一方で、「メガマック」や「クォーターパウンダー」などのヒット商品を連発、支持を獲得した「マクドナルド」が、まさに「ひとり勝ち」の様相となっている。 「マクドナルド」を追う他チェーンでは、ロイヤリティトップの座を「マクドナルド」に明け渡した「モスバーガー」が「ミスタードーナッツ」と提携し、「モスド」と銘打った新商品を発売するなどの動きはあるものの、「吉野家」や「モスバーガー」「ロッテリア」が値下げを行うなど、低価格化の動きが目立つ。 節約志向による消費者の外食離れが進むなか、生き残りをかけたファーストフード業界では、苛烈な体力勝負が続いている。
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