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公開日:2024年12月20日

消費者調査データ No.418
サブスクリプションサービス(2024年12月版)
広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも



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 動画、電子書籍、音楽、洋服、生花など、様々な分野で広がるサブスクリプションサービス(サブスク)。その中でも市場規模が大きいとされる動画サブスクの市場規模は、民間の調査機関によると2023年で5,000億円余、対前年では2桁増となっている。音楽サブスクも同じく2桁増で1,100億円超とみられている。

 今回は、当社が任意に選んだ音楽や動画のサブスクサービス24ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内に「広告を見たことがある(広告接触)」、「利用したことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に利用した(3ヶ月以内利用)」、さらに「今後(も)利用したい(今後意向)」と「利用経験者における今後の利用意向(再利用意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ(以下プライムビデオ)」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率では8割強、利用経験では4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。「Amazon Prime」サービスに加入しているユーザーは追加料金なしで利用でき、他の有料サービスへのチャンネルも提供するなど、利用の敷居が低いことも幅広く利用されている一因とみられる。

 2位以下には「Netflix」、「U-NEXT」、「Hulu」、「Disney+ (ディズニープラス)」などが続き、総じて動画サブスクのサービスが上位に目立つ。そのなかで音楽サブスクサービスの「Spotify」は、認知では11位にとどまっているものの、利用経験で4位、3ヶ月内利用と今後の利用意向で3位、再利用意向では2位と健闘が光る。

 再購入意向をみると、前述のように首位は「プライムビデオ」、2位は「Spotify」だ。また上位には「Apple Music」、「YouTube Music」、「Amazon Music Unlimited」など10位内に4ブランドの音楽サブスクがランクインしており、音楽サブスクは動画サブスクに比べ、母数は少ないものの固定ファンが存在していることがわかる。

 動画や音楽のサブスクは、コロナ下の巣ごもり需要で大きく伸びたといわれている。コロナ禍が去ったあとも2桁増で伸びている。調査結果を年代別にみると、30代以下の層に特に利用者が多く、今後の利用意向も高い(有料会員限定集計表)。サービス各社もスポーツ中継やドラマ、映画、邦楽、洋楽などそれぞれ特色あるサービスを打ち出しており、競争を激化させながら、市場は拡大していくとみられている。

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30年の長いトンネルを抜けて、そこは「灼熱の真冬」だった。2024年の消費は、経済史において消費転換の年だったと明記されるかもしれない。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. Amazonプライム・ビデオ   35.2%
    2. Netflix           17.2%
    3. Spotify           9.4%
  • 再購入意向
    1. Amazonプライム・ビデオ   82.5%
    2. Spotify           77.5%
    3. Netflix          75.5%

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詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • U-NEXT
  • Netflix
  • DMM TV
  • Amazonプライム・ビデオ
  • Hulu
  • Disney+ (ディズニープラス)
  • Lemino
  • dアニメストア
  • ABEMAプレミアム
  • FODプレミアム
  • TELASA
  • DAZN
  • TSUTAYA DISCAS
  • NHKオンデマンド
  • Spotify
  • Apple Music
  • YouTube Music
  • LINE MUSIC
  • Amazon Music Unlimited
  • 楽天ミュージック
  • AWA
  • dヒッツ
  • TOWER RECORDS MUSIC
  • Deezer


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年11月21日(木)~11月23日(土)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,179サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


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