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1.デスクトップ編-バイオのブランド力は健在か? |
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2005年度第2四半期(7~9月)も日本のパソコン市場は堅調に推移し、2003年度第1四半期(4~6月)から10四半期連続のプラス成長を遂げています。2005年度上期の国内出荷台数は、上期としては過去最高の600万台超となりました(社団法人電子情報技術産業協会調べ)。景気回復を背景に、法人市場はIT投資への積極化、個人市場も雇用環境の改善など購買意欲の高まりにより市場が活性化していることがうかがえます。 今回は、デスクトップパソコンの主要14ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 「認知率」「家庭内所有率」「3ヶ月以内に話題にしたり評判を聞いた」「今後(も)買いたい」の四つのランキングでソニーの「バイオ」が1位と根強い人気をうかがわせる結果となった。しかしソニーは売上の約7割を占める主力のエレクトロニクス事業が低迷し、2005年度決算は赤字転落が予想されている。その2割弱を占める「情報・通信」の主要製品であるバイオも一時のような高いブランド力を喪失しつつある。今回の調査で、家庭内所有者ベースの購入意向では4位(45%)にとどまっていることからもそのことがうかがえる。 また、その家庭内所有者ベースの購入意向1位はデルコンピュータの「ディメンジョン(69%)」であった。家庭におけるPCの普及率はほぼ限界に達しており、その需要は「買い替え」と「買い増し」が中心となっている。そうした中、「インターネット販売」「低価格」「徹底したサポート体制」を売りにしているデル「ディメンジョン」は「2台目のPC」として、そのコストパフォーマンスの高さが評価されているとみられる。 デルの日本でのパソコン出荷台数(2004年)は3位(ガートナー・ジャパン調べ)だが、世界の市場シェアNO.1の実力を発揮し、日本市場でも高い支持を集めつつある。こうしたデルの攻勢に対し、ソニーはバイオブランドを立て直すことができるか。バイオ復権はソニーの「ものづくり復活」へのひとつの足がかりでもある。
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