デスクトップパソコン(2008年版) | ||
NEC、トップ独占の復活はあるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
2008年のサブプライム問題をきっかけとした金融危機により、パソコン市場も大きな影響を受けている。デスクトップパソコンの市場も、2008年1月~11月までの累計で、前年同期比94.2%と縮小(社団法人電子情報技術産業協会調べ)、期待されたWindowsの新しいOS、「Vista」効果も不況にはあらがえなかった。 今回は、2008年12月段階で発売中のデスクトップパソコン、22ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 前回のランキング情報(2007年版 デスクトップ混戦、「VAIO」の完全勝利崩れる) では、各ランキングごとにNECの「VALUESTAR」、アップルの「iMac」、富士通の「FMV DESKPOWER」などが「VAIO」とともに首位を争う混戦であったが、今回は「VALUESTAR」が頭ひとつ抜け出し、かつての国内の巨人の意地をみせた。 「VALUESTAR」は、「現在持っている(所有率)」「今後(も)利用したい(購入意向率)」に加え、良い口コミの広がりを示す指標である「三ヶ月以内に話題にした人ベースの購入意向率」、所有者の満足度の指標である「所有者ベースの購入意向率」の4項目で首位を獲得し、それ以外の2項目「知っている(認知率)」「三ヶ月以内に話題にした」でも2位となった。 「VAIO」は、「知っている(認知率)」「三ヶ月以内に話題にした」では首位を獲得したものの、「所有者ベースの購入意向率」では23.2%で8位と満足度ではトップの「VALUESTAR」に水を開けられた。 また、ネットブック「Aspire one」を発売するエイサーのデスクトップ「Aspire」が、「三ヶ月以内に話題にした」で6位、「三ヶ月以内に話題にした人ベースの購入意向率」 で8位とトップ10内にランクインしている。 デスクトップパソコンは、ネットブックのヒットの影響などで価格下落の著しいノートパソコンへのシフトが進んでいるが、ノートパソコンに比べて画面が大きい、処理能力が高いなどの特徴を活かしAV機能を強化したモデルや、リビングに置くことを前提にデザインされたモデルなどが発売されている。厳しい環境のもと、「デスク」を離れ、リビングを主戦場とした競争はさらに激化が予想される。
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