デスクトップパソコン(2009年版) | ||
国内上位勢の混戦と地歩を固める外資 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
長引く不況とネットブックなど低価格商品へのシフトにより苦戦が続くデスクトップパソコンは、「Windows 7」の2009年も前年実績を下回った。 今回は、2009年12月段階で発売中のデスクトップパソコン、18ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 前回のランキング情報「2008年版 NEC、トップ独占の復活はあるか」では、NECの「VALUESTAR」が頭ひとつ抜けた結果となったが、今回は、「VALUESTAR」、「VAIO(ソニー)」、「iMac(アップル)」が上位を争う混戦模様となった。 「VALUESTAR」は、「現在持っている(所有率)」「今後(も)利用したい(購入意向率)」で首位を獲得したほか、良い口コミの広がりを示す指標である「三ヶ月以内に話題にした人ベースの購入意向率」、所有者の満足度の指標である「所有者ベースの購入意向率」などすべての項目で3位内に入り、安定した強さをみせている。 「VAIO」は、「知っている(認知率)」「三ヶ月以内に話題にした」で4回連続の首位を獲得、知名度や話題性の高さに変わらない強みをみせている。 「iMac」は、所有率では5位と国内勢に及ばなかったものの、「所有者ベースの購入意向率」では2位の「VALUESTAR」に10ポイント以上の差をつけて首位を獲得するなど、固定ファンをつかんでいることがわかる。 アップル以外の外資系では「Inspiron(デル)」が所有率で4位、購入意向率で5位に入っている。外資系合計では所有率トップ10内に4ブランド、購入意向率トップ10内に5ブランドが入っており、上位国内勢を脅かす勢いをみせている。 デスクトップパソコン市場では、機能面ではフルハイビジョン液晶、ブルーレイディスク再生、デジタルチューナー内蔵などでエンターテインメント機能の充実を訴求する機種が売れ筋となっている。液晶一体型で設置場所の自由度をひろげ、自室やリビング、寝室などどこでもネットもテレビも、という訴求を行っているが、世界的にも市場が縮小傾向にあるデスクトップパソコン市場で、海外大手との競争にさらされるメーカー各社には厳しい日々が続きそうだ。
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