ノートパソコン(2009年版) | ||
NEC、トップ独占の復活はあるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
2009年のノートパソコン市場は、台数ベースでは前年の8割台に留まったが、金額ベースでは7割を切り、低価格化がさらに進行した。 今回は、2009年12月時点で発売中のノートパソコン、28ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、「VAIO(ソニー)」が首位獲得数3項目で最も多く、「FMV-BIBLO(富士通)」、「LaVie(NEC)」それぞれ首位2項目と1項目を獲得、「Dynabook(東芝)」がそれに続くという、混戦模様のなか、「VAIO」がわずかながら優位という状況である。 「VAIO」は、小型・高性能モバイルノート「Pシリーズ」の発売などで話題となり、「知っている(認知率)」「三ヶ月以内に話題にした」「今後(も)利用したい(購入意向率)」で首位を獲得した。 「FMV-BIBLO」は、ネットブックから大画面液晶搭載の高機能モデルまでの幅広いラインナップなどから、「現在持っている(所有率)」で首位を獲得、また「三ヶ月以内に話題にした人ベースの購入意向」でも首位を獲得している。 「LaVie」は「三ヶ月以内に話題にした」で、「VAIO」とともに首位を分け合い、「現在持っている」でも2位につけている。 同時期に実施したデスクトップパソコンのランキングよりも国内勢の活躍が目立つノートパソコンのランキングだが、そのなかで異彩を放つのが「MacBook(アップル)」である。「MacBook」は、「所有者ベースの購入意向率」で所有者の79.3%が「今後も利用したい」と答えるなど、強固なファンを獲得している。 ノートパソコン市場では、2008年以降「ネットブック」のブームがみられ、低価格化にも大きな影響を与えてきた。ネットブックのブームは一段落したものの、今後はますます高機能化するスマートフォンや電子書籍などカテゴリーを超えた競争の激化が予想される。国内各社は、豊富なカラーバリエーションや処理性能を向上させた半導体や無線、USB技術の搭載などで「ノートパソコンならでは」の強みを訴求しているが、「ノートパソコン市場」から「モバイル」へと拡大する戦場での競争はさらに激化することが予想される。
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