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(2003.04)
連続ドラマ(春編)
-原作、前シリーズを超えられるか!?春の新ドラマ
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 前期(1月~3月)では、「GOOD LUCK!」が平均視聴率が30%を超え大きな話題となりました。この春から始まっているドラマでは、新たに話題を提供してくれるものはあるのでしょうか。
 今回は、2003年4月から始まった春の新ドラマについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします(「ちゅらさん2」は3月31日スタート)。
 
 知っているドラマでは、「新・夜逃げ屋本舗」が74%で1位となった。このドラマは92年に映画から始まり、99年からテレビでシリーズ化された人気ドラマである。また、3位「ちゅらさん2」、4位「ムコ殿2003」、5位「こちら本池上署」もシリーズものであり、シリーズものが上位を占めている。
 
 見たことがあるドラマでは「ブラックジャックによろしく」が33%で1位となっている。ほかにも毎回欠かさず見るようにしている、番組スタート前に話題にした、番組スタート後に話題にした、今後(も)見たい、のランキングで1位であり、知っている、でも2位と各ランキングで上位に入っている。これは、原作が単行本が5巻まで発売されている人気コミックであり、既に原作のファンが多く存在していることが要因だと思われる。

 見たことがある人ベースの今後見たいものでは、ふたつのドラマに注目したい。
 まず、約6割の支持を得て堂々1位の「顔」である。このドラマは、原作が人気ミステリー作家、横山秀夫の小説である。知っている、見たことがある、では10位以下となっているが、原作ファンからなる固定層に強く支持されていると思われる。
 
 もうひとつは、4位に入っている「笑顔の法則」である。
 このドラマは、知っている、番組スタート前に話題にした、では16位、見たことがある、では15位という下位にあるのだが、初回視聴率は19.1%(ビデオリサーチ調べ)で今回提示した17タイトルの中で1位となっている。
 このドラマは、前期の大ヒットドラマ「GOOD LUCK!!」と同じ枠で放映されている。
 最終回までどれだけ視聴率を維持、向上させていくことができるのか、今後注目していきたい。
 
 今期のドラマは、当社のランキングでも前回と比べて全てのランキングでポイントが低くなっている(見たことがあるドラマの1位ポイントは、前回42%、今回33%)ことからも見ても、小粒ぞろいでスタートしているといえる。特徴としては、シリーズものや原作が人気コミックなど、そのソフトが持つ力である程度の視聴率を見込んでいるものが半分以上であることが挙げられる。既にタイトルや内容が認知されていることは有利な条件となるが、一方で期待を裏切ってしまうと急速な視聴者離れを生んでしまうという難しさを持ちあわせている。今回のランキングではその明暗がはっきりと表れた結果になっている。
 今後、原作や前シリーズを超え、人々にインパクトを与えるような新しいドラマが出てくることを期待したい。

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2003年4月21日~22日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳 全国男女個人
有効回収サンプル数:734サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)
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