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2017年の国内キャッシュレス決済の市場規模は約80兆円と推計され、今後も高い伸びが予想されている。
今回は、スマホ決済や電子マネーなどを中心に当社が任意に選んだ32のキャッシュレス決済について、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告やキャンペーンを見た(広告接触)」「普段使う店や交通機関で使える(近隣利用可能)」「使ったことがある(利用経験)」「3ヶ月以内に使った(3ヶ月以内利用)」「今後(も)使いたい(購入意向)」「利用経験者ベースの今後の利用意向(再利用意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、多くの項目で交通系の「Suica(JR東日本)」、流通系の「WAON(イオン)」「nanaco(セブン&アイ)」が上位を争い、それを「楽天Edy(楽天)」、「Amazonギフトカード(Amazon)」が追う展開となった。
「Suica」は、最大市場である首都圏で、交通系電子マネーとの相互利用が可能なこと、鉄道系やコンビニなどで使えることなどもあって、7項目中5項目で首位となった。特に関東圏での強さは圧倒的で、
全体 関東圏 (%)- 利用経験 34.6 58.6
- 今後の意向 28.8 50.3
一方、「WAON」「nanaco」は、北海道、東北、中国、九州などで利用経験や今後の意向が高い(地方別の詳細データは有料会員向けダウンロードサービスをご利用ください)。
2018年以降注目の高まっているQRコード決済についてみると、3ヶ月内に広告やキャンペーンをみた(広告接触)で、「PayPay」が34.3%と2位の「楽天Edy」に14ポイントの大差をつけて首位を獲得した。2018年12月の「100億円あげちゃうキャンペーン」が奏功していると考えられる。そのため認知も58.2%の6位とQRコード決済のなかではもっとも高いが、近隣利用可能が10.8%、利用経験は7.8%にとどまっており、知名度の割には浸透度は低い。しかし再利用意向は、上位交通系の80%台には及ばないものの73.6%と高いことから、今後利用可能なチャネルの増加とその周知が浸透することで、一層の伸びが期待できるのではないか。
キャッシュレス決済は、政府が現在20%程度のキャッシュレス比率を倍の40%に上昇させることを目指していることもあり、急激な拡大が期待されている。昨年来、QRコード決済を中心に、新たなキャッシュレス決済が続々登場してきているが、成長市場の覇者となるのはどれなのか。市場のゆくえが注目される。
- 楽天Edy
- Kitaca
- Suica
- PASMO
- TOICA
- manaca
- ICOCA
- PiTaPa
- SUGOCA
- WAON
- nanaco
- ウェブマネー
- BitCash(ビットキャッシュ)
- iTunesカード
- Google Play カード
- Amazonギフトカード
- デビットカード
- PayPay
- 楽天ペイ
- LINEペイ
- Origami Pay
- d 払い
- au Pay
- メルペイ
- Pring(プリン)
- pixiv PAY(ピクシブペイ)
- Apple Pay(アップルペイ)
- Google Pay(グーグルペイ)
- Alipay(アリペイ)
- Amazon Pay
- ドコモiD
- au WALLET
調査期間:2019年3月29日(金)~4月2日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,022サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 消費者調査データ キャッシュレス決済(2020年10月版)
躍進「PayPay」、直近利用や増加率でトップに - JMRからの提案 キャッシュレス競争の勝者は?―プラットフォーム視点で分析(2019年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター キャッシュレス化で促進されるセルフレジ利用
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター QRコード決済、一過性のブームに終わるのか?
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 電子マネー(2019年版)
- 消費者調査データ 電子マネー・プリペイドカード(2017年4月版) 乱戦市場で高いロイヤリティを誇る交通系電子マネー
- MNEXT 眼のつけどころ 次の時代のマーケティング戦略を考える
(1)GAFA、増税、キャッシュレスなどへの対応(2019年)
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