ヒット商品で時代が見えてくる!J-marketing的、年間ヒットランキング
31年にわたった平成も、残り3ヶ月を切った。平成とは、どんな時代だったのか。消費者調査データの番外編として、当社インターネットモニターに、平成の31年間に起った主な出来事49件から「印象に残ったもの」を上位3位まで選んでもらった。まずは、10%以上を獲得したものを挙げる。
- 東日本大震災(平成23年)60.2%
- 阪神・淡路大震災(平成7年)42.3%
- 地下鉄サリン事件(平成7年)34.9%
- アメリカ同時多発テロ事件(平成13年)19.2%
- ベルリンの壁崩壊(平成元年)13.0%
この他にも10位以内には「バブル崩壊(平成9年)」や「酒鬼薔薇事件(平成9年)」が入っており、災害や事件の印象が深く刻まれていることがうかがえる。
§1位は6割が挙げた「東日本大震災」
印象に残った出来事の首位は平成23年(2011年)「東日本大震災」で、3位までに挙げた人は62.0%。うち、「一番印象に残った」と回答した人は40.1%にのぼる。属性別でみると、年代別では20代が高いものの、すべての年代で6割前後が挙げている。地域別では東北が全体に比べ20ポイント以上高く、次いで関東が高い。地元や、被害のあった地域で高く、西日本では相対的に低いものの、もっとも低い近畿でも46%となっている。震災当日からもうすぐ8年がたつが、震災のもたらした傷の深さがうかがえる結果となった。
§1995年の衝撃「阪神・淡路大震災」「地下鉄サリン事件
2位は平成7年(1995年)の「阪神・淡路大震災」で、「印象に残った」と答えたのは42.3%、うち「一番印象に残った」と回答したのは16.6%だった。3位は同じく平成7年(1995年)の「地下鉄サリン事件」で34.9%、「一番印象に残った」は7.9%だった。発生からすでに24年が経過していることから、50代以上で「印象に残った」としている人が多い。地域別では、「阪神・淡路大震災」は近畿が73.2%で、中国、四国も高く、北陸、関東以東では4割を切っている。
平成の次の元号は4月1日に発表される。ラグビーワールドカップ日本大会や、東京オリンピックなど、華やかな国際的スポーツイベントに彩られて始まる新しい時代が、明るくあることを期待したい。
調査期間:2019年1月11日~16日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,2178サンプル
サンプル構成(%)
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