ヒット商品で時代が見えてくる!J-marketing的、過去の年間ランキング
2018年はどんな1年だったのか。昨年までの「トピックス」「人物」「歌」「商品」の四つに加え、「流行語」をプラスした五つの切り口から、J-marketing.net的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」である。
1位は「自然災害、異常気象、地震」で有効回答の27.5%が該当、うち、「台風被害」が7.8%、「北海道胆振東部地震」が7.6%、「平成30年7月西日本豪雨」が3.2%などとなっている。回答には地域別に差がみられ、「平成30年7月西日本豪雨」は中国地方で18.2%、「北海道胆振東部地震」は北海道で44.4%に達しており、地域社会に大きな影響を与えたことがうかがえる。
今年はオリンピックやワールドカップなどのビッグイベントイヤーだったこともあり、2位に「平昌オリンピック」、4位に「FIFAワールドカップ」、8位に「羽生結弦金メダル2連覇」などスポーツ界の出来事も10位内に5点ランクインしている。
3位は「安室奈美恵引退」で、特に女性20代、30代では2割を上回り、この年代にとっての「アムロス」の大きさがうかがえる。
1位は、「安室奈美恵」である。2年連続のランクイン(昨年は4位)で、全体で16.1%、もっとも高い女性30代では26.7%、女性40代、50代でも2割を上回る。
2位は「ドナルド・トランプ大統領」で、大統領選のあった2016年から3年連続のランクインである。
3、4、6位は、それぞれ「大谷翔平」「羽生結弦」「大坂なおみ」でスポーツ選手が入り、5位は今年逝去した「樹木希林」となった。例年上位に入るお笑い芸人は、今年は8位に「ひょっこりはん」がランクインしたのみとなった。引退、逝去と理由は異なるものの、去りゆく人とスポーツ選手が印象に残った1年だったといえる。
1位は、有効回答の4割近くを得た、DA PUMPの「U. S. A. 」である。5月16日にYouTubeでミュージックビデオの公開あと、3日間で再生数が50万回を突破、9月には7,000万回、10月には1億回再生を突破した。11月15日には「第60回日本レコード大賞」の優秀作品賞にノミネートされるなど、ネットを起爆剤としてた大ヒットとなった。
2位以下をみると、2、4、5、7~9位にTVドラマや映画とのタイアップ曲がランクインするなか、3位には安室奈美恵の「HERO」がランクインした。ヒット商品にも「安室奈美恵関連商品」がランクインしており、注目度の高さがうかがえる。
ヒット商品については突出したものがなく、1位は「サバ缶」(参照:「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第97号 健康・美容意識が作るサバ缶ブーム)があげられたが、有効回答数の7.4%が挙げたのみで、2位の「スマートスピーカー」との差も0.7ポイントに過ぎない。3位は「安室奈美恵関連商品」。全体に小粒のヒットが多かったといえるだろう。
1、2位は、スポーツ関連の語がランクインした。1位は「平昌オリンピック」で活躍した女子カーリングチーム「LS北見」の「そだね~」、2位は「FIFAワールドカップで」の大迫選手の活躍で再度注目された「大迫半端ないって」がランクイン。1、2位合計で5割を超え、明るい話題をふりまいた。
3位には、印象に残った人物でも登場した「ひょっこりはん」の決めセリフ「ひょっこりはん」がランクインした。
2018年は日本各地を自然災害が襲い、大きな爪痕を残した。9月にはひとつの時代を築いたアーティスト「安室奈美恵」が引退。そんななかで明るい話題はスポーツ界に集中した。「平昌オリンピック」での「羽生結弦」選手や「LS北見」の活躍、「そだね~」、「FIFAワールドカップ」と「大迫半端ないって」などが挙げられる。2019年はスポーツ界のビッグイベントとして、ラグビーワールドカップが日本で開催される。どのような出来事や人物が印象を残すのか。どのようなヒット商品が生まれるのか。目が離せない。
調査期間:2018年11月8日~13日
調査対象者:当社インターネットモニター 15歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,029サンプル
サンプル構成(%)
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