半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年12月04日

消費者調査データ 番外編
2020年のヒット商品 印象に残ったものは「コロナ禍」「マスク」「鬼滅の刃」



グラフの閲覧には無料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」、「流行語」の切り口から、J-marketing.net的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」である。

印象に残った出来事

 2020年、印象に残ったできごとは、圧倒的に「新型コロナウイルスの感染拡大とその影響」である。有効回答者のうち、88.1%が「コロナ」もしくはその影響をキーワードとして挙げている。内訳は、「新型コロナウイルスの感染拡大」そのものを挙げた人が80.1%、感染拡大の結果として「東京オリンピック・パラリンピックの延期」が3.5%、「緊急事態宣言/自粛」などが1.9%となっている。それに続く「鬼滅の刃」が3.8%にとどまっていることを考え合わせれば、コロナ禍に塗りつぶされた1年だったといえる。

印象に残った人物

 首位は17.7%で「志村けん」。こちらもコロナ禍の影響が強く出た結果となっている。逝去が3月と、調査時点から半年以上が経過しているが、日本を代表するコメディアンがコロナに斃れたインパクトはそれだけ大きかったといえる。2位は17.5%「ドナルド・トランプ」。任期中は毎年のようにランキングに顔を出す話題の人だが、今年はアメリカ大統領選挙の不正投票アピールなどでさらに話題を振りまいた感がある。ちなみに勝利宣言を行った「ジョー・バイデン」は2.1%で10位となっている。

印象に残った歌

 1位は「香水(瑛人)」。発売は昨年で当初はあまり注目されなかったものの、Tik Tokでの歌ってみた動画などの投稿をきっかけに注目が集まった。2位と3位は「鬼滅の刃」関連だ。2位はTVアニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華(Lisa)」で25.9%、3位が劇場版の主題歌「炎(ほむら)(LiSA)」で6.5%となった。ベスト10内のタイアップ曲は全部で6曲、今年もSNSでの人気や、タイアップ曲が強かった。

印象に残ったヒット商品

 1位は「マスク」。今年上半期のマスク不足や、それに伴う便乗値上げ、転売、その後のシャープやユニクロなどからの発売と、今年はマスクに関する話題が続いたこともあり、52.1%と過半数の獲得となった。2位は「鬼滅の刃」の30.8%。アニメも高視聴率を獲得、映画版の興行収入は公開から45日間で観客動員2,053万人超、興行収入275億1,200万円超を記録し、大ブームとなった。3位以下は1桁台の回答率だが、ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」や「消毒液/除菌グッズ」、「Zoom」などが入った。

印象に残った流行語

 この項目でも、新型コロナウイルス関連が圧倒的だった。「コロナ / コロナ禍」が29.1%、「三密 / 密です」が19.7%、「ソーシャルディスタンス」が12.0%などで、コロナ関連を合計すると80.1%にのぼった。ヒット商品や印象に残った歌でも上位に入った「鬼滅の刃」は、作中の用語も含め、合計で14.5%。3位以下は1%台で、新型コロナウイルスのインパクトがここでも大きかった。

 2020年は、新型コロナウイルス一色に塗りつぶされた1年だったといえる。ワクチン開発などのニュースはきかれるものの、現時点で終息のめどは立っていない。2021年には延期された東京オリンピック・パラリンピックの開催も予定されてはいるものの、先行きへの不透明感は強いといえる。


ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

-->

調査概要

調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年11月12日(木)~11月17日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)






今年のヒット商品 バックナンバー


参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area