半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年12月09日

消費者調査データ 番外編
2021年のヒット商品 印象に残ったものは「コロナ」「TOKYO2020」「大谷」「うっせぇわ」



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには無料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2021年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」、「流行語」の切り口から、J-marketing的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」である。

印象に残った出来事

 2021年、印象に残った出来事の首位は、昨年に引き続き「新型コロナウイルス感染拡大」だった。しかし、昨年は88.1%と圧倒的だったのに対し、今年は36.2%にとどまった。調査時点では国内の感染状況が落ち着いてきていたことや、良くも悪くも発生2年目での"コロナ慣れ"、2位の「東京オリンピック・パラリンピック」の開催や、3位の「小室眞子・圭夫妻の結婚」などがあり、関心が分散したと考えられる。

印象に残った人物

 首位は25.8%で「大谷翔平選手」だ。投打に活躍する二刀流でMVPを受賞、コロナ下で暗い話題が多いなか、明るいニュースで人々を湧き立たせた。2位は24.0%の「小室眞子・圭夫妻」、3位以下は大きく落ちて5%の「菅元総理大臣」、「岸田総理大臣」、将棋の「藤井聡太」などが続いた。例年、印象に残った人物のランキングには、アメリカ大統領や外国人アスリートなどがランクインすることが多かったが、今年は日本人が上位を占めた。

印象に残った歌

 首位はAdoの「うっせぇわ」で28.8%、2位は優里の「ドライフラワー」23.1%、3位はYOASOBIの「夜に駆ける」。すべて配信限定のシングルとしてリリースされた曲で、SNSや動画配信サイトで話題となったことがヒットのきっかけとなった。4位から6位はタイアップソングが入った。NHK TOKYO2020オフィシャルソングの「カイト(嵐)」、「鬼滅の刃」関連の「炎」「紅蓮華」(ともにLiSA)だ。

印象に残ったヒット商品

 首位はイタリアのスイーツ「マリトッツォ」だ。2020年11月にカルディコーヒーファームで販売されたものがSNSで話題となり、コンビニ各社やパンメーカー、スーパーなども発売。シンプルな食材ながらフルーツを飾ることもでき、SNS映えすることもあって大きなブームとなった。2位は「マスク」。昨年の52.1%から18.9%に下がったものの、コロナ下の生活必需品として確固たる地位を築いた。

印象に残った流行語

 昨年に引き続き、「新型コロナ関連」が首位だ。内訳は、三密やコロナ禍など感染拡大一色だった昨年とはやや異なり、「第〇波」や「デルタ株」など感染拡大に関するものが16.3%、「副反応」や「ワクチンパスポート」などを含む「ワクチン関連」が11.2%となっている。2位は「ショータイム」「二刀流」など「大谷翔平選手関連」、3位は「SDGs」となっている。


 今年もコロナは大きな焦点ではあったものの、コロナとの共存やコロナ下での生活様式、在宅での楽しみに寄与するものが多くランクインしている。2022年には、北京冬期オリンピック・パラリンピックやFIFAワールドカップカタール大会といった大型のスポーツイベントも予定されている。変異株の発生などでコロナ禍は予断を許さないが、明るい話題が多いことを祈ろう。


ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧には無料の会員登録が必要です。



調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年10月22日(金)~10月27日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)




今年のヒット商品 バックナンバー


参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。  キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)

キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

2025.04.17

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

2025.04.25

メンテナンスのお知らせ

新着記事

2025.04.25

成長市場を探せ 少子化ものともせず、拡大する学習塾市場(2025年)

 

2025.04.24

25年2月の「広告売上高」は、10ヶ月連続のプラス

2025.04.23

25年3月の「コンビニエンスストア売上高」は2ヶ月ぶりのプラスに

2025.04.22

トランプ関税の正義、賢愚、そして帰結 - ポストグロ-バル経済と自由貿易体制(上編)

 

2025.04.22

25年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2025.04.21

ポートフォリオ戦略からダイナミック・ポートフォリオ分析で統合経営へ

2025.04.21

企業活動分析 2024年12月期のアルファベット(Google)は、検索、AIとも2桁増で過去最高更新

2025.04.18

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

2025.04.17

25年2月の「商業動態統計調査」は11ヶ月連続のプラス

2025.04.16

25年3月の「景気の現状判断」は13ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.04.16

25年3月の「景気の先行き判断」は7ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.04.15

25年2月の「消費支出」は4ヶ月ぶりのマイナスに

2025.04.14

提言論文 ブランド価値ランキング - 価値実現率の低い選択的耐久財

2025.04.14

企業活動分析 アップルの2024年9月期は、サービス事業過去最高で増収増益

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.04.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

4位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

5位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area