半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2022年12月23日

消費者調査データ 番外編
2022年、印象に残ったものは「W杯」「大谷」「ブラボー!」...コロナのインパクトは日常に



 2022年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」、「流行語」の切り口から、J-marketing的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」である。

印象に残った出来事

 調査時点がFIFA ワールドカップで日本代表が決勝トーナメント進出を決めた直後だったこともあり、有効回答の3分の1強が「FIFA ワールドカップ カタール大会」を挙げた。2位は「安倍元首相襲撃事件」、3位は「ロシアによるウクライナ侵攻」である。2020年には9割近く、21年にも4割弱が挙げた「新型コロナウイルス感染拡大」は、今年も4位に入ったものの、挙げた人は5%に留まっており、コロナとの共存は日常になったという位置づけだろうか。

印象に残った人物

 1位は「大谷翔平選手」だ。昨年より挙げた人の比率は減少したものの、2年連続のトップである。規定打席、規定投球回をクリアというMLB史上初の記録、投打にわたる大活躍でリアル二刀流を強く印象づけた。2位は安倍元首相だ。3位は村上宗隆選手、4位と6位にはワールドカップで活躍した日本代表の2選手が入るなど、世界で活躍する日本人アスリートが強い印象を残した1年だったといえよう。

印象に残った歌

 1位は映画「ONE PIECE FILM RED」主題歌でもある「新時代(Ado)」だ。Adoは昨年の「うっせぇわ」(2022年も4位にランクイン)に続き、手掛けた曲が2年連続で首位を獲得した。2位と3位はともにOfficial髭男dismの楽曲だ。2位がアニメ「SPY×FAMILY」主題歌の「ミックスナッツ」、3位が木曜劇場「silent」」の主題歌「Subtitle」だ。ただし、1位でも有効回答数の10%程度で、2位以下は5%にも届かない。誰もが認める大型ヒットはなかったといえる。

印象に残ったヒット商品

 首位は「ヤクルト1000」。ストレス緩和、睡眠の質向上をうたった機能性表示食品で、ストレスを抱え睡眠時間が短い日本人の悩みにアプローチ、宅配の新規申し込みができないほどのヒットとなった商品だ。2位には「iPhone14」が入った。3位は「カヌレ」で90年代にもブームとなったが、今年は生クリームやカスタードなど、アレンジされての再ブームとなった。4位の「スマホショルダー」は、外出時にスマホひとつで用が足りるようになってきたことから、若い世代を中心にもたれるようになった小型のバッグだ。

印象に残った流行語

 首位は「ブラボー!」。ワールドカップドイツ戦後のインタビューで長友選手が発した言葉は、勝利の興奮とともに深い印象を残した。2位は56本塁打、三冠王などで東京ヤクルトのリーグ優勝に貢献した村上選手を称えた「村神様」だ。流行語でもアスリートに関するものが目立った。


 2022年は、新型コロナ感染拡大の中で明け、ロシアのウクライナ侵攻や、安倍元首相襲撃事件といった衝撃的な事件の続いた1年だった。そんななかで大谷翔平選手や、FIFAワールドカップ日本代表の活躍は、明るい話題、大きな希望となり、強い印象を残したといえる。2023年には、世界陸上やラグビーワールドカップが予定されており、アポロ17号以来の有人月周回ミッションも計画されている。どのような出来事や人物が、人々の記憶に残ることになるのだろうか。




ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧には無料の会員登録が必要です。





調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年12月2日(金)~12月5日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,008サンプル
サンプル構成(%)






今年のヒット商品 バックナンバー


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.12.19

JMR生活総合研究所 年末年始の営業のお知らせ

新着記事

2024.12.20

消費者調査データ No.418 サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも

2024.12.19

24年10月の「商業動態統計調査」は7ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「広告売上高」は、6ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「旅行業者取扱高」は19年比で83%に

2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2024.12.18

24年11月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.12.18

24年11月の「景気の現状判断」は9ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.12.17

24年10月の「現金給与総額」は34ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.12.16

企業活動分析 SGHDの24年3月期はロジスティクス事業不振で2期連続の減収減益

2024.12.16

企業活動分析 ヤマトHDの24年3月期はコスト削減追いつかず3期連続減益

2024.12.13

成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク(2024年)

2024.12.12

24年10月の「家計収入」は再びプラスに

2024.12.12

24年10月の「消費支出」は6ヶ月連続のマイナスに

2024.12.11

提言論文 価値スタイルによる生活の再編と収斂

2024.12.10

24年10月は「有効求人倍率」は改善、「完全失業率」は悪化

2024.12.09

企業活動分析 江崎グリコ株式会社 23年12月期は国内外での売上増などで増収増益達成

2024.12.09

企業活動分析 日清食品ホールディングス株式会社 24年3月期は価格改定浸透で増収、過去最高益達成

 

2024.12.06

消費者調査 2024年 印象に残ったもの 「大谷選手」「50-50」、選挙も五輪も超えてホームラン!

2024.12.05

24年11月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

3位 2024.12.04

提言論文 本格消費回復への転換-価値集団の影響力拡大

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area