2023年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」「流行語」の切り口から、J-marketing.net的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」で、おおよそ2%以上のものをグラフ化した。
印象に残った出来事
調査時点が旧ジャニーズ事務所の社名変更から1ヶ月ほどで報道が多かった時期でもあったことから、トップは「ジャニー喜多川による性加害問題」となった。次点は「国際紛争/戦争」だ。具体的に「ガザ地区紛争」を挙げた人が9.6%、「ロシアのウクライナ侵攻」が2.8%(ともに有効回答ベース)だった。3位と4位は、それぞれ「WBC優勝」「阪神タイガース優勝」と野球に関する明るい話題が挙げられた。
印象に残った人物
1位は「大谷翔平選手」で、堂々の3年連続トップ、さらに有効回答数の3割弱があげるという抜群の話題性だった。2023年シーズンはホームラン44本でホームラン王を獲得、投手としても10勝をあげ、2度目のMVPを満票で獲得、と大活躍が伝えられた。6位には阪神タイガースの岡田監督が挙げられており、こちらでも野球に関連する人物が複数ランクインしている。
印象に残った歌
1位はアニメ「推しの子」オープニングテーマでもある「アイドル(YOASOBI)」、2位はタイトルの指定なしの「YOASOBIの楽曲」だ。合計すると有効回答の約3割となり、3位以下を大きく引き離した。
印象に残ったヒット商品
1位は「ChatGPT/生成AI」。ただし、有効回答の1割未満で、有効回答自体も269sと少ない。印象に残る大型ヒットの生まれなかった年ともいえるだろう。
印象に残った流行語
1位は今回の調査で唯一3割を超えた「阪神のアレ」だ。18年ぶりのリーグ優勝を選手に意識させないための表現が人気となり、38年ぶりの日本一達成でさらに注目され、新語・流行語大賞にも輝いた。3位には大谷選手の「憧れるのをやめましょう」が入り、やはり野球関連の注目度の高さを裏付けた。
2023年は、新型コロナ感染症が5類指定となり、「印象に残ったもの」からもコロナの影がなくなった。国際紛争、性加害、増税関連などシリアスな話題も多かったが、それを払拭するように、野球関連の話題が輝いた。2024年はパリオリンピック・パラリンピックが開催予定で、アメリカ大統領選挙や火星有人ミッションなども予定されている。明るい出来事や印象に残る話題が多いことを祈る。
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2023年11月14日(火)~11月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,060サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。