「新型インフルエンザ」パンデミック宣言 | ||
インフルエンザで進む巣ごもり型消費 |
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2009年5月初旬に国内で最初の感染者の発生した「H1N1」型の新型インフルエンザ、通称「豚インフルエンザ」は、6月11日、警戒のフェーズが最高レベルである「6」に引き上げられ、パンデミックが宣言された。国内では感染拡大のピークを過ぎたとみられているが、感染者の累計は594人と600人に迫り、全世界では2万人に達している(6月15日現在)。
なお、調査時期は5月25日~27日、調査対象者は全国15~69歳男女で、感染区分は5月25日時点のものを用いている(「対象者の居住地域と感染区分」参照)。
特に「感染拡大地域」では、「非常に影響がある」人が25.9%にも達しており、暮らしへの影響度の強さが関心の高さの背景にあると考えられる。
「新型インフルエンザ」への対策として「費用」と「効果」のウェイトをみると(図表7)、
効果重視層の比率は、
今後について「減らしたい」ものをみると、
国内での「新型インフルエンザ」の第一波の流行は収束に向かいつつあるが、南半球を中心に海外では流行は拡大しており、パンデミックの状態は今後1~3年は続くとみられている。 今回の調査結果からは、感染地域を中心に暮らしに影響を受けながらも、危険度を冷静に判断し、身近な対策をとっている姿がうかがえるが、今後、国内で流行が再燃した場合、余暇・レジャー行動の抑制など、ようやく底の見えた景気に、悪材料となることも懸念される。 (2009.06)
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【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2009年5月25日~5月27日 調査対象者:当社インターネットモニター 15~69歳 全国の男女個人 有効回収サンプル数:1,048サンプル サンプル構成 |