「改正薬事法」施行と医薬品の購入 | ||
改正薬事法後もドラッグ優位は続くのか |
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2009年6月1日、登録販売者のもとでの第二類、第三類医薬品のカウンセリング販売などを骨子とした改正薬事法が施行された。一般用医薬品の販売チャネルではドラッグストアが最大だが、大手小売業やネット通販などが勝機をうかがっている。
性別や購入時期でみると、
医薬品購入のためにもっとも最近利用したチャネルをみると(図表3)、
チャネル別では
薬事法改正の目玉のひとつである登録販売者の制度であるが、現実には取得者がまだ少ないこともあり、あまり浸透していないといえる。
医薬品購入チャネルへの期待のうち上位10項目をみると(図表5)、
では、このようなニーズに応えているチャネルはどこなのか。上位に挙げられたニーズについて、主要なチャネルやチェーンについて1年以内の利用者の評価を整理したものが図表6である。
健康志向の強まりなどを背景に、消費不況の影響も相対的に小さい医薬品の市場は、薬事法改正を機に、総合スーパーや大手コンビニエンスストアの参入や業容拡大が相次いでいる。現状ではドラッグストアの圧倒的な優位にみえるものの、「ローソン」と「マツモトキヨシ」の提携やイオングループのドラッグチェーン「ハピコム」から「スギ薬局」の離脱など業界は大きく変動しており、激動する業界の行方が今後も注目される。 (2009.10)
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【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2009年7月10日~7月14日 調査対象者:当社インターネットモニター 20~69歳 全国の男女個人 有効回収サンプル数:532サンプル サンプル構成 |