国内化粧品市場規模の推移を経済産業省の統計から確認すると、2015年1兆7,460億円から2022年には8,540憶円と半減していた(図表1)。
この市場縮小要因の大半はコロナ禍要因である。2019年から2021年にかけて5,920億円減少しており、15年から22年の市場縮小分を100%とした場合66%を占める。そのうち2,500億円はインバウンド需要と推計されるため、コロナ禍による外出頻度の減少とそれに伴う化粧機会の減少分は3,420億円(38%)と捉えることができる。しかし、このコロナ禍要因では説明できない市場減少要因が約3割である。お客さまニーズの変化とのミスマッチである。オリジナル調査の結果をもとに女性の美容ニーズを分析した。
