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公開日:2024年10月07日

化粧品市場はこれからどう変わるのか―価値観で選ばれる時代への対応
H&BC市場研究チーム


【構成】



・コロナ禍だけでは説明できない国内化粧品市場の縮小

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・四つの美容ニーズ-見た目重視が主流に
・ライフステージから価値観へ 変わる化粧品市場の捉え方
・女性の生活条件が変えた美容ニーズ
・分散する化粧品ブランド選択 SNSがもたらす影響力
・価値で選ばれる時代への対応戦略


コロナ禍だけでは説明できない国内化粧品市場の縮小

 国内化粧品市場規模の推移を経済産業省の統計から確認すると、2015年1兆7,460億円から2022年には8,540憶円と半減していた(図表1)。

 この市場縮小要因の大半はコロナ禍要因である。2019年から2021年にかけて5,920億円減少しており、15年から22年の市場縮小分を100%とした場合66%を占める。そのうち2,500億円はインバウンド需要と推計されるため、コロナ禍による外出頻度の減少とそれに伴う化粧機会の減少分は3,420億円(38%)と捉えることができる。しかし、このコロナ禍要因では説明できない市場減少要因が約3割である。お客さまニーズの変化とのミスマッチである。オリジナル調査の結果をもとに女性の美容ニーズを分析した。

図表1 国内化粧品市場規模縮小要因




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30年の長いトンネルを抜けて、そこは「灼熱の真冬」だった。2024年の消費は、経済史において消費転換の年だったと明記されるかもしれない。



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